いつぞやのニュースで「東京にクマゼミが出た」なんてものを耳にしました。



私は東京の人間なので、セミと言えばデフォルトがアブラゼミ、ちょっとレアなのがミンミンゼミニイニイゼミ(最近多いらしいですが)、夏の終わりにツクツクボウシ、秋のレアものとしてチッチゼミ(すごくセミっぽくない鳴き方です)、江戸川を渡ってちょっと千葉の山の方にいくと、今はゲームの方が有名なヒグラシなんて感じに身近なセミが挙げられます。



さて表題のクマゼミクマゼミといえば、アブラゼミ・ミンミンゼミよりも一回り体が大きく、鳴き声が「シャアシャアシャア」と仮面でも被ってそうな声なのが特徴(手で捕むとまた違った声で鳴きます)。

ココで鳴き声が聴けます→

小学生の頃に京都だか奈良だかに行った際、仏像とかそっちのけで虫取りしていて、これまた関東では目にしないオニヤンマと共に捕まえたのはいいものの、虫カゴがなくてなくなく逃がした記憶があります。




そう、クマゼミと言えば都内じゃ普通は目にできないものなのですが、そんな奴の鳴き声が、会社に行く途中に卒業校である小学校の桜の木から聴こえてきました。

冒頭のニュースも相まって「すごいぞ!クマゼミは本当にあったんだ!」等と、思わず叫んだりはせずに足を止め、音源の木に近寄りその姿を確認。捕まえようかとも思いましたが、アロハシャツみたいな服を着た無精ひげの成人男性が小学校に侵入したらこっちが捕獲されかねませんので、自重致しました。

それにしてもクマゼミです。姿はもちろんのこと、生で鳴き声を聴いたのも10数年ぶり。小学生の時にオオクワガタを捕まえた際の興奮を思い出しました。



しかしながら、環境とかその辺を考えるとあまりいい傾向ではないように思います。セミ同士で捕食したりはしませんが、対象とする餌がおそらく同じなので、生息地・活動時間・餌が被ってしまうと、大きさで勝るクマゼミの方が生態系のうえでは優位に立つはずです。

まあ、アブラゼミクマゼミになっても他の生態系への影響はあまり変わらないかもしれませんが・・・