■
・School Days(最終話)
えー今日は書くつもりなかったんですが、あまりにすごかったので、睡眠時間削ってでも書きたいと思います。
前回言葉と出会った誠くんは、家に世界がいるにも関わらず、言葉と食事(当然、あわよくば・・・と考えているはずです)。
電話をかけてきた世界に「また浮気?」と追及されますが(浮気ってのも妙な話ですが)、流石にごまかしきれず「言葉ならそんなこと言わないのに・・・」とぼやきます。当然、それに反応する世界ですが、誠くんは逆切れ・・・
「何で子供なんか作ったんだよ・・・何で皆の前であんな事言ったんだよ!」
後半はなんとなく分かりますが、前半は全く持って同情できません・・・
「中略・・・もういいから帰ってくれ・・・彼女面してウチに居座らないでくれよ!」
と、電話を切る誠くん。同時に・・・何かが壊れる音・・・
いらつく誠くん
「とりあえず」帰る世界
でしたが・・・偶然、向かい側の電車内に誠くんと言葉を確認・・・当然誠の家に戻ります。
一方、世界が帰ったと聞いた誠くんは、当の本人に見られていたことも気付かず、言葉を家に連れ込みます。
誠くんの家に向かう世界。
それを背景に、誠くんが語ります(心の声)。
「最初は見てるだけで満足だった・・・隣に座って・・・一緒にお昼するだけで緊張した・・・それがいつからだろう・・・触りたい、抱きしめたいって・・・それだけじゃ・・・我慢できなくなって・・・もっと・・・もっと・・・そんな俺の我がまま・・・」
ここだけ見ると別にありそうなことなんですが、誠くんの場合「もっと、もっと」が通常の人より凄すぎました。ただ、「自分が間違っていたこと」に気付いた描写にも思えます。
そんな時、誠くんの家に現れた世界(合鍵持ってた?)・・・とりあえず、言葉を平手打ちし、「何で桂さんが出てくるのよ!」「何で桂さんと一緒なのよ!」と誠くん+桂さんにキれます。
世界の言い分もまあ分かります。何故今更言葉なのかと・・・好きじゃなかったはずの言葉が何故いるのかと・・・故に「子供ができた私が邪魔?」という思考も自然な流れですが、「誠に付きまとわないで!出てって、出てってよ!」というのは自分勝手な言い分と・・・
「自分から誘ったんじゃないよね?」「桂さんが何かしたんでしょ?」
この思考はどんな局面でも誠くんの味方になろうとする世界らしい考え方です。まあ半ばタテマエになっているわけですけど。
「誠くんを誘惑したのは・・・西園寺さんの方じゃないですか・・・」
ほとんどというか多分喋っていなかった言葉が口を開きます。この後、刹那の話も絡め、世界を攻める言葉・・・誤解している部分も多いのですが、あながち間違ってはいなく、世界は本当の事がよく分からなくなってきます・・・
「もう迷いませんから・・・」と誠くんを誘ってキス・・・世界の前で見せつけます。
まあ言葉の方はまだ分かるんですが、何故誠くんはここでノってしまうのか・・・これを見た世界は・・・
場面は変わって回想シーン。最初誠くんを気にしていたのは世界ではなく、刹那の方という話(例の入学式の件)。世界は良心(この時点では)で誠くんの写真を撮ってきたり、割といい奴だよという情報を刹那に教えたりしていました。(性欲に目覚めるまではマシな男だったんでしょうね。1話ではよくいるギャルゲー主人公でしたし)
「それなのに・・・あなたは人に差し出すつもりだったその花が・・・惜しくなった」
「親切ぶって・・・自分をよく見せて・・・花を口実に・・・彼へ近づいた・・・偽善者・・・」
「世界が伊藤の隣に座らなければ・・・世界が桂さんを・・・伊藤に紹介しなければ・・・『こんなこと』にはならなかったかもしれないのに・・・」
上の話から続く世界の夢の中。気持ちの上では「奪った」にはならなくても、周りから見て「奪った」のであればそれが結果。しかも妄想を見るということは・・・少なからず自分の行動が間違っていたと感じているわけで・・・そしてそれを妄想の中とは言え、信じていた刹那に言われたら、おかしくもなるってもんです(もちろん刹那本人は、アニメ上の行動を見る限り、彼女自身から奪われたとは感じてないと思いますが)
そんな状態で誠くんから心無いメール・・・・・・
誠くんへのメール。何かを決意した世界・・・・・・
一方の誠くんは学校で言葉とあれこれ、今更感がありますが、よく考えれば今この学校で誠くんを相手にしてくれる女は彼女のみ(登校していない世界は除いて)であって、女がいないとどうしようもない誠くんはこれで事足ります。
家に来た世界。誠くんは病院へ行ったと思い込み、「それでどうだった?」と見当違いな質問・・・・・・・しばらく間が空き、「お茶を入れる」と席を立つ世界・・・・・・
捨てられた昨日の料理を見て何かを思う世界・・・・・・・
※ここから先は結構エグイ事になります。ご注意を
誠くんに来た「世界」からのメール・・・・・・
・・・・・・
誠くん絶命・・・予想はしてましたが、妙に生々しい描写は、放送中止もいい判断だったのかもと思わせるほどのものでした。
言葉も目撃。叫んだりしない辺り、この時点でも言葉は少しおかしいのでしょう。
家にいた世界ですが(まあ警察にいく流れでもないでしょう)、こないはずの誠くんからのメールに反応し、屋上へ・・・・・・まあ・・・なんとなく見えるものがあります。
当然、待っていたのは言葉・・・
「誠くんの気をひくために、赤ちゃんができたなんて・・・嘘ついたんですものね」
「西園寺さんが彼の子供を生めるわけ・・・ないじゃないですか」
「誠くんの彼女は・・・私なんですから」
有利(?)な立場にたった言葉は世界をひたすらに追い込みます・・・世界は「私だって誠の彼女になりたかった!」と言い返しますが・・・
「・・・誠くんなら・・・そこにいますよ」
目をやった先には大きめのバッグ
直接描写はありませんが・・・まあ当然中には誠くんが
「西園寺さんの『言っていること』・・・本当かどうか・・・確かめさせてください」
「やっぱり・・・嘘だったんじゃないですか・・・」
「やっと・・・二人っきりですね・・・誠くん」
予約していたNice boatでようやく二人っきり・・・怖いって言いますか・・・なんですかねコレは・・・
いやはや、長くなってしまいましたが最終話は凄まじい話でした。吸血鬼とかそういう話ではないので、生々しさがより際立つと言いますか・・・特に誠くんが死ぬシーンが・・・最後も、Nice Boat.にひっかけたかどうかは置いておくとしまして・・・すごい締め方でした。(あのまま行方不明って感じでしょうか)
結局、言葉は10話の時点で壊れていたと・・・「何があっても」一途過ぎるこの行動がヤンデレってやつの真意なんですかね・・・
世界は、ちょっとおかしな行動もありましたが、誠くんが好きだった普通の女の子だったと思います。人が人を好きになる理由に大儀なんてものもはないと思いますし、誠くん自身に自分が好きだと言って欲しい気持ちもなんとなく分かります。ただ、上でも書きましたように、結果として「奪った」のであれば、その行動に至った自分自身の行動を正当化するのは見当違いというものです。まあ、誠くんがアレで絡んだ相手が言葉だったのが、運のツキでした・・・
誠くんは、結局何も改心せずに終わりました。「これからは言葉だけを見る」などと言ってはいましたが、まああの性癖は早々治るものでもないかなと。メッタ刺しについては、死ぬ事は確定と思っていたのでいい結果だったと思います。ただ、あまりに描写がキツイものだったので、アニメとは言え怖かったなと・・・それにしても、これほど万人から嫌われた主人公ってのは凄いですね・・・
土曜(29日)の時点で内容をちょっと修正したのですが、アクセスの履歴が最終回のセリフだらけで何か面白いです(笑)
やはり、最終回の名台詞とも言うべき「中に誰もいませんよ」の下りは複数あるようです。