本日の話は若干重い話です。ダークサイドな話は極力しないようにしていますが、他の方にとってもかなり身近な事で、知っておいて損はないような気がしましたので書きます。まあとりあえず、ここに書けるってコトはシャレにならない位やばいわけじゃありません(笑)






私は休日や平日の夜中などに、特に意味もなく車で古本屋に行ったりします。そういうことで3月24日の土曜日の夜、暇そうにしていた妹ととある本屋に行きました。

本屋を回ることおよそ30分、用事を済ませた後車に戻る私と妹。

場所的に頭から入れやすい場所だったので頭から入っていた車・・・

後ろを確認しつついつも通り車を出し・・・ギアを切り替えて前進しようとしたところ・・・



『コンコン』

窓を叩く音。目をやるとそこにはガラの悪いおっさんが怒りの表情で立ち尽くす。

「兄ちゃん出てこいや」のような事を言っているのはすぐに分かりました。

【脳内会議】・・・当たった!?いや、まて・・・当たったような感触はなかった・・・しかし少々かすったのならその可能性もある・・・少し勢いよく出たような気もする・・・くっ、出口はすぐ近く・・・逃げる事もできそうだがこう前にたたれてはうかつに動かす事も・・・それに出口にはバーがある、駐車カードを入れる際に外に出ることは必然・・・





仕方がないので車を降りる私





私「どうされました?」

人「どうされましたじゃねえよ!当たったんだよ、右脚に

私「・・・すみません」

人「謝っても仕方ねえんだよ!」

私「すみませんでした・・・」

人「ちょっと待ってろ、ツレがいるから連れてくる。逃げんなよ!これで逃げたらひき逃げだからな!ナンバーは○○○○か・・・

私「・・・はい」





【再び脳内会議】・・・外見が明らかに危ない連中・・・どうする・・・番号が一瞬で覚えられたとは思えない・・・バーさえ空けば一瞬で出られる位置だけど・・・

バーのカードを入れる部分に近寄る。しかし当然ながら車が前に来ないと認識せず・・・とりあえず車に一旦戻る



妹「大丈夫?」

私「あまり大丈夫じゃない・・・何か仲間を呼びにいったようだが」

妹「何なのあいつら、当たり屋?

私「多分その類だろう・・・どうしたものか・・・」

妹「逃げちゃおうよ」

私「もちろん考えたが・・・バーが開かないしどうしようもない・・・くそっ、ツレとやらがきたみたいだ・・・お前は中にいろ」



「ツレ」・・・全力でリーゼントな30代の茶髪のおっさん

ツ「保険とか入ってんのかよ!」

私「はい・・・自賠責には入ってます」

ツ「任意保険の方だよ!会社の名前教えろ!」

私「えっと・・・ちょっと待っててください」


車に戻る私


妹「どう?」

私「非常にまずい・・・とりあえず警察を呼ぶ・・・お前は保険のものを探すフリをしていろ・・・」

妹「大丈夫?」

私「割に冷静だが・・・残念ながら脚の震えが止まらないな・・・」


警察に電話


警「はいこちら○○。どうしました?」

私「えっと・・・事故を起こしてしまいまして・・・いや、正直当たってない気もするんですが・・・とりあえず早く来てください」

警「はい、住所を教えていただけますか」

私「住所・・・○○の○○って店の駐車場ですが」

警「住所は分かりませんかね・・・」

私「住所・・・住所・・・少々お待ちください」


店員に住所を聞き、戻る


私「○○の○です」

警「分かりました、救急車も合わせてすぐ向かわせます」

私「お願いします」



ツ「どこに電話した?」

私「警察です、救急車も来ます」

ツ「・・・そうか、じゃあ待つしかないな」

残念な表情だったのはなんとなく見て取れました。

ツ「ところで保険入ってるの兄ちゃん」

私「・・・おそらく入ってます」

ツ「ほら、今日このまま病院いくんだけどさ、今日の入院費とか払えるのかって話だよ、救急車も呼んだし」

私「(救急車は・・・確か無料だった気が)入院費・・・ですか」

ツ「今日は保険屋休みだからよ、なっ。今金あるのかって話だよ



その後の同じような「金の話」を必死に受け流しつつ、警察到着。



ツ「遅いんじゃコラ!何やってんだ、ああ!?

警「はい、どうしました」

ツ「人身事故だよ人身事故

警「あなたがですか?」

ツ「俺じゃねえよ、あいつだよ、あいつ」

脚をめくって、さも「痛いかのように」している被害者を指差す

警「あー・・・分かりました。救急車来てからですね」



救急車到着し、話もなんとなく進行。しかし、周辺には妙な連中(チン○ラ風の方々)がちらほら。

チン○ラ1「あーやっちゃった?もっと怪我させてくれたらよかったのに」

チン○ラ2「俺もこの間当てられてさ。よくあることなんだよな」

当たり屋だった事をほぼ確信した後、被害者モドキは病院へ、ツレはどこかへ。





その後私と妹は警察署へ。事情聴取等を行った後、保険についても教えてもらい任意保険会社へ電話、月曜日に改めて担当者から電話が来るとのことでしたが、こちらがお金を払うような事はない模様。ただ、免許の点数が引かれる可能性があるとのこと。無事故・無違反できた3年間がこんな形で崩れるとは思いませんでした・・・







警察署での妹との会話

私「くそ・・・ありえねえな全く・・・お前には迷惑をかけたよ」

妹「いや、それより腹が減った」

私「あー、結構遅くなっちまったからなあ」

妹「しかしあいつらUZEEEEな。大丈夫、兄者は何も悪い事してない。あんなので怪我するわけねえ」

私「ああ、まったく馬鹿げている・・・」

妹「あ、亀○の試合だ」

私「相変わらず頭が・・・何か腹減ってきたな・・」






ということで・・・ほぼ確実に『当たり屋』でした。妹曰く横から急に出てきたとの話でしたし、外見もいかにもアレでしたし、いきなり関係のないツレが出てきましたし、やたらとお金の話(『示談金』って単語がかなりアレです)ばかりでしたし・・・



特に悪事も働かず真面目に生活しているのに何故こんな目にと・・・直接的なお金こそかからなかったものの、無駄な時間・精神的ダメージは何ともいえないところがありました。悩みも仕事もひと段落して久々に気楽な週末だったのにコレですよ・・・まあこのおかげ(?)か、3日後に「社員補佐代理心得」の「補佐代理心得」が取れるという嬉しい事もあったわけですが・・・



何にせよ、ああいった連中はいなくなって欲しいものです。