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それは昨日のこと
妹「あれ、今日は早いね」
私「今度はもう1人の上司が吐き気を催して帰っちゃってさ」
妹「へえ」
私「お前は何してたんだ?」
妹「寝てた」
私「・・・学校はどうしたんだよ」
妹「今日は文化祭ってやつよ」
私「ほう、何で行かなかったんだ?」
妹「昨日大体回っちゃった。今日は当番もなくて、起きたら昼だったし」
私「さよか。お前のクラスは何やったんだ?」
妹「タコス」
私「タコス!」(ココナッツが頭に落ちた直後に蹴られた感じで)
私「それさ・・・微妙だ」
妹「でしょー?ありえねえよマジで」
私「何でそうなったんだ?」
妹「最初はさ、無難に行こうって話になったんだけど」
私「ぬいぐるみ喫茶とか?」
妹「あー、あれは漫画の中だけよ。まあ普通に焼そばとかさ」
私「安定だな」
妹「だけどそれじゃありがちだよって話になって・・・まとまってもいないのに『世界の国』の料理を作るってところだけ決まっちゃって・・・」
私「『メキシコのタコス』になったと」
妹「『日本の焼そば』でいいじゃねえか!って叫びそうになったよ」
私「反対があっただろ」
妹「丁度過半数くらいだった」
私「民主主義は恐ろしいな・・・・・・しかし・・・タコスねえ」
妹「私は焼く係だった」
私「重要じゃないか」
妹「いや、トイレ行ってる間に勝手に決まってた」
私「ヨゴレかよ」
妹「何か一部の女子が目立ちたがってるみたいで」
私「目立つ?タコス作りで華のある場面は想像しにくいけど・・」
妹「ほら、でかい鍋をかきまぜる役とか」
私「な、鍋・・・・お前やりたいか?」
妹「全然」
私「んでちゃんと焼いてたのか?」
妹「やるときはやるんだよ私は!」
私「そうだったな」
妹「落ちた生地も焼き直したし」
私「それはまずいだろ」
妹「大丈夫大丈夫私も食べたから」
私「他の人も食べたわけだな・・・・」
私「そんで楽しかったの?」
妹「超微妙。ライブもいけなかったし」
私「ライブ?」
妹「ほら、大体その時期になるといるじゃん」
私「あーハルh・・・じゃない。その人達はうまいのか?」
妹「いや全然」
私「ならいいじゃん」
妹「いや、あーいう雰囲気だけ味わいたいみたいなさ」
私「何でいけなかったのよ」
妹「丁度当番だった」
私「あー」
妹「そうそう、腹立たしい奴がいてさ」
私「ほう、どうした」
妹「自分当番なのに他の奴に押しつけて見にいってんの」
私「確かにそれはちょっとアレだな」
妹「そんで帰ってきて『ほんとごめんねー』ってなめてんのか!」
私「あちゃー」
妹「どうせなら『見てきてやったぜ』くらい堂々と言えばいいのに」
私「それもどうかと思うぞ」
妹「まあその娘いつもそんな感じだけどね」
そんなこんなで、やはりタコスはあまり売れなかったようです。途中からは、作り過ぎて冷めてしまうという悪循環も生じて散々だったとのことです。
というか私も大学時代にやってました。タコス
別にまずい食べ物じゃないですけど、学園祭という舞台ではやはり・・・。秋に東京コース走ってるアンブラスモアみたいなノリで駄目な感じです。