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少々競馬の話を。
先週のアルゼンチン共和国杯辺りは別にいいんですが、世界最高峰のレースであるブリーダーズカップが行われました。
一日にGIを8レースやるというデンドロビウム的発想なレース祭りです。
中でも注目だったのがダート2000mで行われるBCクラシック
日本でも有名な名種牡馬サンデーサイレンス、GI・10勝を含む16連勝のシガー、ドバイも制したプレザントリーパーフェクト、強豪相手にレコード勝ちしたゴーストザッパーなど、数々の名馬が勝利している伝統のレース。
今年はGI・4勝を含む7連勝中のラヴァマン、GI・3勝を含む6連勝中のバーナーディニ(ベルナルディーニ)、GI・3連勝中のインヴァソールと近年最高レベルの争いでした。
その中でも一際注目だったのがバーナーディニ。デビュー戦は何故か負けていますが、その後は圧倒的な6連勝で、付けた着差合計はおよそ39馬身、1レースあたり6馬身以上つけている計算となりましてまさに怪物。この辺を見ていただければその怪物っぷりがよく分かります。(2着のブルーグラスキャットはその後GIを7馬身差で勝利するほどの実力馬です)
そして血統も又怪物にふさわしく、伝説の1頭立て馬スペクタキュラービッドに、2倍の大きさの心臓を持っていたという筋肉馬セクレタリアトの血が入っています。まあ日本で言うとフラワーC勝ち馬のサヤカとかもそうなのですが、こういう場合はどんどんこじつけたくなるもので(笑)
そんなこんながありまして、相手がそろったとは言え楽勝だろうと思っていました
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まさか負けてしまうとは(2着)・・・
まあしかし上に挙げた2頭も敗戦はあるわけで、まだ3歳という若さ故の過ちでしょう。来年以降強さを見せて欲しいなと。(ただ成長力があるかどうかはちょっと微妙なところで・・・そこは怪物補正でどうにかして欲しいところ)
さて、負けた馬の話ばかりするのも勝ち馬に失礼です。そのバーナーディニを差しきって勝利したのがインヴァソール。これでGI・4連勝含め10戦9勝と素晴らしい戦績になりました。
この後はJCダート参戦プランもあるとのことで、カネヒキリもアジュディミツオーも出てこないとなると人気を集めそうだなあと。(同じアメリカ馬のリドパレスより強いと思いますが果たして・・・)
そして毎年同様に注目されるはずの芝2400mのBCターフなのですが、今年はハリケーンラン以外は何とも微妙なメンバー構成(他はスコーピオンくらい)、当のハリケーンランも最近は勢いを失っており、凱旋門賞後も英チャンピオンS3着と微妙。
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結果は伏兵レッドロックスの勝利、ハリケーンランはやはりというか伸びずに6着。何とも言えないBCターフとなりました。
ちなみにどうでもいい事ですが、ハリケーンランの父モンジューは古馬になって凱旋門賞4着→英チャンピオン2着→BCターフ7着。ハリケーンランは凱旋門賞4着→英チャンピオンS3着→BCターフ6着。全体的な成績はモンジューの方が上ですが、ホント親子揃って成績がそっくりです。(勝ち鞍の他にも「デビュー3連勝→負け→4連勝→負け」等)
ここよりも注目だったのが、去年のJCにも出ているウィジャボードが出走したBCフィリー&メアターフ
ウィジャボードは去年のJC以来、GIばかり8戦出走。牡馬一級線の集まるローテーションにも関わらず掲示板を1度も外さずにGI・3勝、現役最強牝馬はもちろん女傑と言われているのも納得できる成績です。9戦目となる今回は牝馬限定のGIレース、当然圧倒的な1番人気。
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結果は圧勝。外に持ち出してからの切れ味は衰えを全く感じさせないものでした。
この馬の次走はおそらくJC。これを引退レースとするのだそうで、目一杯の仕上げでやってきそうです。ディープインパクト・ハーツクライとの対戦はもちろん、プライド(凱旋門賞2着後、英チャンピオンS1着)との最強牝馬争いも見物です。
その他は日本のレース構成もありましてよく知りませんが、海外レースもいいものだなあと、馬券馬券と騒ぐ必要もないですし。
さて、これらのレースを見てJC&JCダートが非常に楽しみになって参りました。とりあえずウィジャボードは買っておきたい感じです。