菊花賞
さてやって参りました3冠最後の菊花賞。ディープインパクト事件の陰に埋もれてしまっていますが、去年と同様に3冠馬が誕生する可能性のある注目レースです。
ミスターシービー・シンボリルドルフのように、連続3冠馬誕生なりますか・・・
菊花賞2-1-0-3という好相性を誇るダンスインザダーク産駒。菊花賞馬で、本日オーストラリアのGⅠコーフィールドCを16番人気で3着に好走したデルタブルースも同父(16番人気ってどんだけ評価低いんだって感じですけど)。産駒は持続的な脚を使う馬が多めで、京都コースの第3コーナー中間からのロングスパートに非常に向いています。同馬もその特徴を受け継いでいるようで京都コースは2戦2勝。ただ、調教は動いていたとはいえ骨折明け5ヶ月は厳しい条件、抑えレベルなのは仕方のないところです。
ジリっぽいので距離が伸びるのが非常にいいわけです。エルコンドルパサー産駒の長距離適正がどの程度なのかは分かりませんが(トウカイトリックくらい)、脚質にも幅がありますし、上がり34秒台の競馬で好走しているのも好感が持てます。内枠もいい感じです。
ダートで3勝していますが、芝は1戦して15着。一口用の粋な計らいと見ます。というかこういった馬が来たらあきらめるしかないわけですよ。ダートではいいところまでいけると思いますけど。
悪くはないんですが、ちょっと前走の相手関係が微妙なわけで。メイショウサムソンの2着があるといっても2歳時のサムソンですし、母父フジキセキも気になります。
調子は前走より明らかに上、母父ヘクタープロテクターは気になりますが、2400m以上での実績もありますのでそこまで気にすることもないかと。ただ、3000mがプラスと言えないのは確かです。菊花賞の逃げ切りと言えばイメージの強さでセイウンスカイが挙げられますが、そんな簡単にできるものではありません。ペースを上げスタミナ戦に持ち込むのは墓穴となりそう、かといってスローに落とせば切れ味負け、馬券圏内は騎手含め十分可能ですが、やや評価を下げる必要はありそうです。
今まで不器用だった馬が前走は一変、非常にスムーズな競馬を見せました。距離延長がどう出るかですが、前走を見る限りもう少し伸びても問題なさそうです。使い詰めなのは戦績からも明らかですが、3着くらいなら十分ありそうです。
天皇賞にも登録していましたが、賞金19番目で結局回避馬が現れず回避。距離的に微妙(?)な菊花賞へ出走となりました。3歳にしてすでに2度の骨折を経験、ただ、2度とも軽かったのと、屈腱炎ではないので能力的に大きく落ちたということはおそらくありません。1度目の骨折中には世代最強とも一部では騒がれていた馬、そんな馬が中1週とは言え順調にレースに臨んできています。出遅れて、前が有利だったダービーでの4着は実力の証であり、骨折明けでダイワメジャー、ダンスインザムードと0.2秒差の競馬もまた実力。スローになりそうな今回、距離に幾分の融通も利きます。3冠を阻止するのは同じ厩舎の馬、なんとなくドラマ性があるのもいい感じです。
シルククルセイダーよりは上だと思いますが・・・GⅠ馬マンオブパーサーに勝っているとはいえ難しいと思います。
気になるのは母父リアルシャダイですが、前走があまりにお粗末な競馬。4コーナーであそこまで押し上げておいて後続に差される始末、ちょっと足りないように思います。
多少人気になっているようですが、前にも書いたように菊花賞では切りです。重賞勝ちはしそうですが、ここでは厳しいと思います。
6 11 トーセンシャナオー 牡3 57.0 イネス
前走はすべてが噛みあった結果、距離が伸びてプラスとも思えませんし、上がりが速い競馬への対応も気になります。雨でも降って上がりがかかる渋い馬場になれば面白いですが、ここは消しです。
史上7頭目の3冠馬へ届きますかどうか。これまで12戦6勝と、去年のディープと比べると負けすぎではありますが、使ってよくなる血統背景。同父テイエムオペラオーも3歳時は若さが残る馬でした。前走は完璧な競馬をしたところをドリームパスポートに不意をつかれただけの事、叩いてよくなるタイプなだけに今回は更なる上昇が期待できます。オペラハウスは距離延長問題なし、ジョッキーの石橋騎手もタヤスタモツで先行して菊花賞4着の経験がありますし、気になるのはジンクス的な面(馬番12番過去10年0-0-0-10、神戸新聞杯2着馬過去7年0-0-0-7)のみ、きっちり先行できれば大崩れはないと思います。
まあノリ騎手なら高田騎手が下ろされるのも仕方ないところでしょうか。京都コースは2-2-0-0、メイショウサムソンとの対戦成績は3勝3敗。フジキセキ産駒の長距離成績はひどいものですが、唯一馬券圏内に入ったのがこの馬。どの血統でも例外はありますのでこの馬は例外ということで。スローペースならシェンクと共に飛んでくる可能性は十分あります。
叩いた効果はありそうですが、外を回されたとは言え前走はかなり完敗。今回も外を回されそうなのでちょっと難しいかなと。京都コースは悪くないんですが・・・
タガノマーシャルに負けてますし、あの調教ではとても・・・
同父インテレットを切ったのは力負けしていた事もありますが父アドマイヤベガから。この馬は父系もそうですが母系も中距離までの馬、自在性を武器にし、どんな競馬でもそれなりにこなせる馬ではありますが、枠や距離面における強調点が少なく、ここでは一桁着順がいいところかと。
ちょっと厳しいですね。悪い馬じゃないとおもいますけど・・・
どんな相手でも今まで1度も3着を外していないというのは気になるところですが、この枠だとスムーズでも厳しいのではと・・・ミストラルクルーズと逆の枠ならこっちを抑えとするわけですが、今回は切ります。
3000mという特殊な距離という事で、ちょっとした騎手情報を。
【過去10年間・芝3000m以上における騎手成績上位順(5回以上騎乗)】
1位横山典弘 連対率48.3
堂々1位。ほぼ2回に1回は連に絡むという素晴らしい成績です。2番人気だと2-1-2-2、3番人気だと2-1-0-0。ちなみに菊花賞3年連続2着中なのは結構有名なお話。
2位武豊 連対率47.4
2位ですがノリさんとの差は僅差で、この二人が圧倒的に抜けています。2番人気で4-1-0-2・3番人気で0-3-1-2と、1番人気でない場合も信頼度が高いのは実力の証拠と言えます。
3位渡辺薫彦 連対率33.3
ナリタトップロードによる成績上昇が目立ちます。ナムラサンクスもいますが
4位和田竜二 連対率32.1
テイエムオペラオーの活躍で連対率を上げているのは確かですが、オペラオーを抜きにしても連対率は22.7。ビッグゴールドの2着はまだ記憶に新しいところです
5位安藤勝己 連対率31.3
1・2番人気だと0-3-0-0とパーフェクト連対なのですが、アペリティフがそんな人気なわけがないのでこのデータは微妙です。ただ、ザッツザプレンティ・スズカマンボなど人気薄を持ってくる騎手ですので、期待してもいいと思います。
〜その他の有力馬騎乗騎手〜
・石橋守 連対率 0.0
0-0-0-4の成績。3000m以上に騎乗するのは7年ぶりです(タヤスタモツで菊花賞4着あり)
・福永祐一 連対率 6.3
1〜3番人気だと0-0-1-6と信用できませんが、4〜5番人気だと1-1-1-4(4着2回)とまずまず、どうやら祐一君はプレッシャーに弱いようです。今回マルカシェンクは4・5番人気なので、数字的には期待できる範囲にいます。
・岩田康誠 連対率 7.7
馬券に絡んだのはデルタブルースの1着・3着のみ。ただ、乗っている馬もあまりいいとはいえません。特別何かを期待するとまではいきませんが、少なくともマイナス要素にはならない感じです。
・藤田伸二 連対率14.6
騎乗数の割に成績がよくありません、1・2番人気でも1-2-3-5の成績。特に5番人気以下になると0-1-1-17と勝ちが完全になくなります。今回トーホウアランは6番人気。現状1着は難しいかなと。
本命はマルカシェンク
3冠を防ぐのは同厩舎の元期待馬。本調子でスローの切れ味勝負ならドリームパスポートより実力は上です。古馬一級線との一戦、無駄ではないはず。
対抗はメイショウサムソン
安定度ならこの馬。もう少し締まったペースになりそうなら不動の本命なのですがやや状況が異なりそうですので・・・それでも3冠馬補正という事でこの評価です。
3番手はドリームパスポート
切れ味勝負なら・・・ただ、その展開になった場合、前にいるのはシェンクと見ています。まあ個人的に単・複応援馬券は買いますけど(笑)
抑えはDD産駒トーホウアラン、割に堅実ミストラルクルーズ、逃げられるかアドマイヤメイン、競馬が変わったネヴァブション
◎マルカシェンク
○メイショウサムソン
▲ドリームパスポート
△トーホウアラン
△ミストラルクルーズ
△アドマイヤメイン
△ネヴァブション
3連単フォーメーション
1着 シェンク サムソン
2着 シェンク サムソン ドリパス
3着 シェンク サムソン ドリパス アラン クルーズ メイン ネヴァ
計20点
だいぶ長くなってしまいました・・・