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夕食中の一コマ。
妹「あーあ、私の部屋にたまったほこりがお札になればいいのに」
私「いきなり何を言い出すんだお前は」
妹「何言ってんだよ、お金は裏切らないんだよ」
私「漫画みたいなこと言いやがって・・・少しは携帯電話抑えろよ」
妹「でもアレだけじゃないよ」
私「・・・・・・・そういえばこの間マザーが言っていたが」
妹「なに?」
私「病院代(例の骨折)としてお前に5000円札を渡したらほとんど戻ってこなかったと」
妹「あー、アレは・・・・・・ほら、お金があると使っちゃうじゃない」
私「お前・・・自分の金ならまだしも・・・」
妹「ほら、両津みたいなもんだよ。『おや、こんなところにお金が』って」
私「でもお前は自分の金じゃないと確信して使っているわけだが」
妹「うっさい死ね!」
私「ところで、ちゃんと勉強してんのか?」
妹「あーもうせっかくやる気になってたのに台無しだよ」
私「嘘だろ」
妹「嘘だっ!」
私「なんでそう欲望のままに生きるのかな、かな?」
妹「お前が考えすぎなんだよ」
私「むぅ、それは確かに言えるかもしれないが・・・」
妹「じゃあその考えを活かすために、この大学のパンフレットを見てくれ」
私「取り寄せたのか」
妹「そんでこの学科の説明を読んでさ・・・」
私「うん」
妹「この学科が何をやっているのか私に説明してくれ」
私「自分でやれ」
妹「だってこの学科何やってるのか分かんないんだよ」
私「んなトコ行かなきゃいいじゃねえか」
妹「なんとなくは分かるんだけど細かい部分がね」
私「まあパンフレットなんてそんなもんだよ」
妹「特にどの位遊べるのかがどこにも書いてない」
私「お前みたいなのがいるから書けないんだよ」
妹「あー、私って何やりたいんだろ」
私「その悩みは誰もが抱えてる悩みだな」