秋華賞(GI)
98年14番人気ナリタルナパーク、99年12番人気ブゼンキャンドル、00年10番人気ティコティコタックと、3年連続で二桁人気が連に絡み馬連万馬券となったことから、やや荒れるイメージの強いGIだった秋華賞。しかしここ5年は、3着に妙な馬が来る事があっても1・2着は常に5番人気以内の馬が来ています。
ただ、こういった傾向は気付いた瞬間に崩れる事がよくありますので、あまりとらわれすぎるのもまずい気がします。
実にトライアルらしい競馬だった前走。レースレベルはかなり低めだったと思いますが、初距離だった2200m・+20キロ・牡馬牝馬混合・休養明け・調教イマイチとマイナス面の多い中5着なら上々です。輸送は桜花賞で経験済み、距離短縮は成績から見れば明らかにプラス材料、初の平坦コースも同父のアドマイヤフジを見ていると平気そうです。できれば外枠の方が望ましかったですが、中団からも競馬ができる本馬であれば臨機応変な対応は十分に可能(ちなみに、土曜の京都芝コース・6レース中5レース1枠の馬が連に絡んでいました)。ここは上位を期待できると思います。
前走のローズS、出遅れた事も考えるとまずまずの競馬。とりあえず、マーメイドSの成績が完全なフロックではなかった事を示したと思います。ただ、さらなる斤量増に追込一辺倒の脚質、そしてこの枠、やや悪条件が重なった印象です。
2連勝後、出るレースすべて見せ場のない競馬で3連敗(クイーンSなんて4コーナーで走るのやめてましたし)。しかし、坂が苦手で洋芝も苦手だったとすれば、2戦2勝の京都コースに戻るのは何よりプラス。サンデーサイレンス系の弱いレースとされていますが、5代前とはいえノーザンダンサーのクロスが3本、そして母父ミスプロといえばエリザベス女王杯2着2回のフサイチエアデールなどがいます。かなり無理やりなこじつけですが、要はあの紅梅Sの勝ちっぷりが忘れられないわけです。
阪神JFから印を付けていたので割と思い入れがあります。前走は中盤からかなり思い切った先行策、ダート路線を止めたのは正解でした。アドマイヤキッスには交わされましたがその他は4馬身差、強い内容でした。今回はアサヒライジングがいるのでそこまで強引に逃げる事はないと思いますが、2〜3番手を進むことはほぼ確実。京都コースは1-1-0-1と経験済み、時計勝負も問題なく、アサヒライジングが淀みない流れを作ってくれれば大きくバテる事はないと思います(上がりの競馬だと微妙っぽいので)。
前走は、位置取りと手応えの割に伸びませんでした。休養明けという事で馬体が絞りきれていなかったのかもしれません。それでも大きく負ける事はなく3着に粘る辺り、やはり実力は確かなようです。気性が読めない馬なので抑えるのか行くのか出てみないと何とも言えない部分があります。ただオークス、ローズSを見てると祐一君との相性はよさそうです。別の祐一君も頑張っていることですし、ここは狙い目でしょうか。
妙に人気してるなあと。前走に2、3着の馬がその後勝ち上がっていたり、00年ティコティコタックの前走と同じレースなどで評価が上がるのも分かるのですが・・・距離面・地力面、さらには時計勝負への疑問もあります。魅力的な馬がいなければ抑え候補としては妥当なのですが、今回は切りで行きたいと思います。
4 7シークレットコード 牝3 55.0 横山典弘
鞍乗横山騎手は好材料かもしれませんが、成長の見られないレースが続いていますし、ジョッキーだけで急に変わることはないと思います。あと余談ですが、今年10番人気以下の馬にまたがったノリさんは、一度として馬券に絡んでいません(3着以内なし)。言い換えれば、ノリさんが乗っても穴人気にならない馬はちょっと厳し傾向があるということです。。
4 8 ホウショウルビー 牝3 55.0 藤岡佑介
ローズSの時も思いましたが、3勝馬なのに人気ないなあと・・・まあ人気しないタイプってのはいくら勝ってもこんなものなのですが。しかし擁護したところで、距離の関係からちょっと狙いにくいです。やや時計のかかる条件がいいと思うのですが、条件の揃ったフローラSは好位置からイマイチの伸び、あのメンバーで勝ちきれないところを見ると2000mGIでは厳しいと思います。ここを大敗してもらってオープン特別で人気のないところを狙ったみたい感じです。
武さんにアドマイヤ、前走勝利ってコトで人気になるのは当然なわけですが、やはりこの母父ジェイドロバリーの血統が、芝2000mのGIの流れで活きるとは思えないわけです(桜花賞の時は距離面で無視していました)。さらに、前走かなり走ってしまった(最後いい脚を使いました)せいか、周りの有力馬に比べて調教がかなり見劣っていまして上積みが期待できそうもありません。能力的に抜けた馬とも思いませんので、この辺りのマイナス材料がどう出ますか・・・
GⅡとは思えないGⅡ勝ち馬。マニックサンデーと同じ末路だと思います。ターコイズS辺りなら斤量によってはいいかもしれませんが・・・
前走はあまりに流れが向いた感じがありますし、この馬を狙うなら他に同型で強いのがいると思います。外枠ってのはいいですけど。
某同苗字声優ラジオでも紹介された姫。オークス以来ですが、このローテで勝利したことのあるテイエムオーシャンの西浦厩舎に本田騎手。この点を克服してしまえば枠・調教・血統(父ノーザンダンサー系が強いレースです)とプラス材料がかなりあります。しかし調べてみると、父もどちらかと言えばそうだったように叩き良化型の産駒が非常に多いです。それでも、期待度で言えばキッスより断然上と言えます。
某グランドリオンみたいな感じで現在3連勝中。前走のはじけるような末脚は見事でした。しかし、メンバー的にはかなり疑問が残ります(3,4,5着馬はその後の条件戦も敗退)。外差しがかなり決まっている現在の京都コースなのでこの枠はプラス材料ですが・・・
ヤマトマリオンと同様の理由で切ってしまっていいと思います。
一度叩いた上積みはありそうですが、不器用な馬なので京都内回りがどう出ますか・・・正直前走がかなり期待はずれでしたので、また掲示板がいいところかなと・・
アメリカンオークス2着からの参戦ですが、もちろん初のローテなので評価がしにくいです。バテない馬ではあるのですが、京都コースは現在外差しが結構決まる馬場ですので、追い比べになった際は最後の一歩が足りないように思います。シェルズレイとの兼ね合い次第ですが・・・
8 17トシザサンサン 牝3 55.0 熊沢重文
厳しいと思います。来たらタガノバスティーユと思ってあきらめます。
人気なさ過ぎとは思いますが、仮に人気してても買いにくい感じです。フェブラリー時のタイムパラドックスみたいなものでしょうか・・・実力はあると思いますが、ここを叩いてからだと思います。
さて、桜花賞、オークスの1〜5着馬がすべて出走してくると言うレース的には面白いですが馬券的には難しいものとなりました。
阪神競馬場工事と言う事もあって、宝塚記念などが京都コースで行われたため、期間が開いているとはいえ通常の開幕週とは幾分違った傾向にあるように思います。
先週のスイープトウショウは例外としても、ファストタテヤマを筆頭に外差しが結構決まっています。粘りこみを計った馬が最後差される(中or外)という流れが多いようです。
という事で本命はカワカミプリンセス
ディープインパクトがいなくなったら競馬人気も厳しいわけで、ここで無敗の5連勝牝馬が出ても悪くないと思います。期待します。
対抗はフサイチパンドラ
人気先行馬が人気先行していないところがいいです。正直キストゥヘヴンより上と思っていました。成長は止まっていない模様、爆発力に期待です。
3番手はキストゥヘヴン
とにかくプラス材料がやたら多めでしたが、やはりこの枠。大外を回して勝てる相手とも思えないので中を付く必要があります。そういった意味で3番手評価です。
抑えは、イメージとしてはウイングレットなタッチザピーク、芦毛馬シェルズレイ、堅実アドマイヤキッス、未知の魅力サンドリオン
◎カワカミプリンセス
○フサイチパンドラ
▲キストゥヘヴン
△タッチザピーク
△シェルズレイ
△アドマイヤキッス
△サンドリオン
3連単フォーメーション
1着 カワカミ パンドラ
2着 カワカミ パンドラ キス
3着 カワカミ パンドラ キス タッチ シェルズ キッス リオン
計20点