オークス(GI)
牝馬のダービーことオークス。前日発売で1番人気が4.0倍、大混戦です。3連単万馬券はほぼ間違いなさそうです。
抽選を通ったら穴人気するだろうと思っていたら予想通りしています。それもそのはず、前走は条件戦とはいえ6馬身差の圧勝。2着にクイーンC4着で今日条件戦を完勝したワイキューブ、4着にフィリーズレビュー3着のウインシンシアが入っていたのでそこまで低レベルとも言えず、この人気は妥当なところと思います。容易に前につけられる内枠もプラス材料。ただ、中一週の強行軍に加えて今年早くも7戦目、輸送により馬体がさらに減っているようだと厳しいと思います。
多分ハナを切りそうな、というか切ってしまうと思われる馬です。サンデーサイレンスの悪い部分が出てしまっている感じ。ただ、その能力は相当のものでフラワーCでは普通ならバテるペースをキストゥヘヴンの2着。距離延長も気性面以外は全く問題なく、前へつけた時の成績は2-1-0-0、気分よくいけるかどうかが鍵です。ただ、今回は前にいきたい馬が2頭、絡まれるとムキになってしまう馬なだけに・・・
こういう馬がいるとトライアル戦の素晴らしさを感じます。前走は大幅にタイムを縮めての3着。先行力もいいものを持っていますが、前々走未勝利を使った馬が連対した例は過去10年1例もなし、キャリアのなさが気になります・・・
ちなみに、再び兄(ヒシアトラス)と同日出走です。
逃げた時の成績は1-1-1-0。人気に関係なく好成績を残しています。ただ、今回は同型が内枠に多く、スムーズにハナを切れるかどうかは微妙。そして2000m以上にほとんど良績のないエアジハード産駒という点も引っかかります。(後者については、カーリアン産駒であるフサイチコンコルドを3000mまでもたせた母父サドラーズウェルズということで無視できる可能性もありますが)
忘れな草賞はオープン特別に過ぎませんが、2着に500万下圧勝のブルーメンブラット、3着にスイートピーS2着のヤマニンファビュル、4着にスイートピーS3着のパーフェクトジョイ、5着にフローラS1着のヤマトマリオン。このメンバーに1馬身1/4差を付けたこの馬の実力は確かだと思います。加えて前残りの展開を差したという点も実に評価でき、ローテーションにも余裕があります。距離延長は未知数ですが、前走を見る限りマイナスとは思えません。減っていた体重も戻っているらしく期待は高まります。ブルーメンブラットより人気がないのは不思議な現象だと思います。
この馬の勝ち鞍であるクイーンCとオークスの相性はかなりいいです。おそらくスローの上がり勝負という点が似ているからだと思いますが、今回のメンバーを見渡しますと・・・内枠に逃げ先行馬が4頭、中にアサヒライジング、外にシェルズレイ。例年通りのスローな展開はちょっと考えにくい中、クイーンCの成績をそのまま評価してよいものかと感じます(この馬はハイペースも平気だったりしますが)・・・それでも、重賞で好調のノリさんを従えて左回り1-0-1-0。距離微妙等の不安要素はありますが、堅実な末脚は発揮されると思います。
桜花賞の負けっぷりも気になりますが、それ以上に距離が気になります。マイネルラヴで2400mのイメージはちょっと沸きません・・・
4 8 シークレットコード 牝3 55.0 ボス
休養明け、キャリアのなさがだいぶ引っかかります。調教もちょっと物足りませんでしたし・・・距離もちょっと長めな印象です。
今週公開のダヴィン○・コードが俗に言うサインっぽいのはちょっと気になります。
逃げて・追い込んで・差して3連勝と器用な馬です。人気のないキングヘイロー産駒っぽくなく前走は1番人気での快勝。最後のひと伸びは父を彷彿とさせるものがありました。距離に関しては、父の産駒数が少ないことから未知数ではありますが、融通の利く脚質は紛れの多いGIでは有利に働くはずです。やや人気が集まっていてお客さんっぽい点、相手関係が微妙だった点、スイートピーS組の活躍のなさ(ここ10年で0-0-0-18)など気になる点はいくつかありますが、期待をしてしまうのも確かです。
ハナさえ切れば粘ります(3-1-0-2、4着1回、5着1回)。ペース云々ではなくおそらくそういう馬です。血統的に2400mが大幅プラスとはいい難いですが(母父が大きく出ればといった感じです。父の産駒をみると2000m以上は微妙です)、体系は胴長で中距離馬以上のそれ。枠も特に問題のない枠、逃げ馬としてやけに注目されているのが不安ですが果たして・・・
ここ3戦精彩を欠いています。距離は長ければ長いほどいいと感じているので(血統的には微妙なところですが)、距離延長は好材料だと思います。速い流れになりそうなのもプラス条件。しかし展開不利とは言え、前走あのメンバー相手に7着というのはどうしても引っかかります。調教はそれなりに見えましたが・・・
それと5月21日当日東京競馬場で行われる「二人はプリキュアショー」はちょっと狙いすぎだと思います。
距離延長は母父リアルシャダイからいかにもいいタイプと言えます。左回りも問題なし。ただ、一級戦との対戦が一度もない同馬。逆にそれが魅力ともとれますが、芝で1勝も挙げていない馬がGIで勝負になるのかと言われますと・・・
血統面だけで大きく評価を下げるのは割と危険な行為なのであまりしないのですが、母父ジェイドロバリーはやはり気になります。ミスプロ系の一流種牡馬なだけに産駒の数も多く、その傾向も見えつつあります。芝の長いところで走っているイメージがなかったので、ちょっと調べてみました。
※母父ジェイドロバリー 賞金上位25頭対象
芝2200m以上(1-0-1-10) 連対率 8%
芝2000m (4-0-2-33) 連対率10%
芝1800m (12-7-4-18) 連対率46%
芝1600m (4-5-4-21) 連対率26%
※母父ジェイドロバリー、父サンデー系 賞金上位13頭対象
芝2200m以上(0-0-0-4 ) 連対率 0%
芝2000m (3-0-1-15) 連対率16%
芝1800m (7-5-3-12) 連対率44%
芝1600m (4-5-3-12 ) 連対率38%
と、このようになります。芝1800mまでは素晴らしい成績を残していますが、2000mを超えると途端に成績が悪くなっているのが分かります。
アドマイヤキッスは父サンデーサイレンス、母父ジェイドロバリー、丁度下の条件に当てはまります。サンデー系の方は2200m以上のサンプル数が4と少ないですが、その中にこの馬の全兄であるプラズマ(2000m勝ちはあるものの、準OP2200mで2番人気4着、日経賞2500mで4番人気11着、)の成績が反映されている事を考えると、信用できると思います。まあここまでやっても来る時は血統なんて関係なく来るんですが、不安材料の一つとして・・・
これ以外は特に問題ありません。持続的な脚は東京向きですし、速い流れも経験済み、ローテーションにも余裕あり。
距離延長はいい条件だと思いますが、持ちタイムの遅さ等地力の面が気になります。前走は展開がかなり向いた面もあるのでGIではどうかと・・・アクロスザヘイブンと同様に、未勝利戦を勝ち上がったばかりというのも気になります。
絶対NHKマイルCだと思っていたのですが・・・今まで1600mばかり使っていたのは一体なんだったのか・・・母も父もデビュー戦からよく知っていますがスタミナ型にはどうしても思えないです・・・ただ、この馬自身はしぶといタイプで血統の裏づけもない中(父は産駒数が少なく、傾向が摑みきれません。母も自身は短距離馬ですが、その父は3000mもこなしていたりするので事実上は未知数)、距離延長だけで見限ってしまうのは早計な気がします。(成績は悪くないですし)
8 16 マイネジャーダ 牝3 55.0 四位洋文
勝ちタイムの遅さ、距離延長。そしてクイーンCを見た限り、地力で劣っているのは明らかです。先行で大外というのも厳しい条件、正直ちょっと難しいと思います。
3連敗の後3連勝。終いの切れ味はこのメンバー中NO.1です。気になるのは距離延長ですが、脚質面からも多少の融通は利きます。何より6戦中5戦が前半の速いレース。何度も書いていますが今回もやや速くなりそうな展開、この馬の爆発力は侮れません。ただ、桜花賞でも書いた体重面と、プリモディーネとダブって見えるのがちょっと気になります。
10番人気で重賞制覇。距離延長は問題なく、むしろプラス条件。ただ、フローラS組は内枠から16、11、15、12人気と全く評価されていません。私も正直フローラS組はオープン特別レベル以下だったと感じているので、勝ち馬である同馬にも大きな評価は与えられないと思います。ちょっと人気なさ過ぎなのは狙いたくなりますが・・・
一頭速い馬がいてもハイペースにはなりませんが、気性の悪いフサイチパンドラにハナを切りたいヤマニンファビュル、アサヒライジングの2頭。そして内枠に集まった先行馬達。従来のスローなオークスペースになるとは思えません。前にいくならスタミナ型の馬、後方グループでも前半が速い展開で好成績を残している馬を狙いたいところです。
そんなわけで本命はニシノフジムスメ
不利な展開で内をついた伸び脚は成長の証、新馬戦で見せたよれたりする面も解消されてきました。そして距離が伸びて真価を発揮、チューリップ賞での差もこの距離ならば縮まるはずです。
対抗はキストゥヘヴン
安定した末脚は大きな武器、1800mで好成績を残しているのも強調できます。2000mまでという点も否定できませんが、3連勝の実力は無視できません。
3番手はアサヒライジング
なんだかんだで8番人気(でも1〜7人気を見ると妥当です)。逃げさえすればそれなりの馬、先週のコスモマーベラスのように粘れるか・・・ヨシトミさんの騎乗にも注目です。
抑えは上昇中ブルーメンブラット、堅実馬コイウタ、ともぞーこと無敗のカワカミプリンセス、9戦目でマイル以外の距離初体験のシェルズレイ、
△コイウタ
3連単フォーメション
1着 フジムスメ キス
3着 フジムスメ キス ライジング ブルーメン コイウタ カワカミ シェルズ
計20点