ヴィクトリアマイル(GI)

今年から始まった牝馬限定GI、GI馬5頭、重賞勝ち馬11頭とGIにふさわしいメンバーが揃いました。東京のマイル1600m、今日も内から伸びたインセンティブガイが2着にきたように、内にコースを取る馬も狙っていきたいところです。




1 1 ダンスインザムード 牝5 55.0 北村宏司

実力を出しきればかなり走る馬ではありますが、去年の成績のようにその気性からかなり安定感がありません。私が出した見解としては、時期的な影響を考えました。10〜4月までの成績が4-3-1-4なのに対し5月〜9月だと0-1-0-5、夏に走る夏馬がいるのならこういう馬がいてもおかしくはありません。

ただ、圧勝されても頷けてしまいそうです。



1 2 マイネサマンサ   牝6 55.0 森下博

ダンスインザムードと同じく、この馬の気性の悪さも厩舎からのお墨付きです。エリザベス女王杯での暴走は見物でした。ただ、ここ2戦はそういった面も見られず、阪神牝馬Sではアドマイヤグルーヴ相手に2着、京都牝馬Sではディアデラノビアヤマニンシュクルを完封しています。マイルで嵌ったときの実力は相当のものです。やや重ではありますが湿った馬場は1-3-0-0、左回りも府中牝馬Sで克服済み、鞍乗が51歳で中央未勝利の地方ジョッキーという点は気になりますが、2490勝の勝利数に期待します。(地方は騎乗数も多いですが)



2 3 ジェダイト     牝4 55.0 佐藤哲三

秋華賞で本命にしていたのはいい思い出です。前走の180度戦法を変えた追い込みは見物でしたが、あれだけ付けられた着差が急に縮まるとも思えません。東京コース変わりと距離延長は好材料ですが、少々厳しいかと・・・



2 4 スナークスズラン  牝7 55.0 田中勝春

阪急杯で見せた強い競馬、フロックではなかったらしくここ2戦は人気に関係なく3着2回、しかし同馬もジェダイトと同様に阪神牝馬Sで付けられた着差が決定的。距離もやや長めです・・・



3 5 コスモマーベラス  牝4 55.0 柴田善臣

フジキセキ産駒の東京コースと言う点は好材料ですが、ここ2戦でやや底が見えてしまった印象です。そして軽量で走るタイプに2kg増。牝馬限定ハンデ戦辺りなら力を発揮できそうですが今回は・・・



3 6 ラインクラフト   牝4 55.0 福永祐一

マイルGIを2勝、そしてマイルCS3着、申し分ない成績です。しかし、前走の競馬があまりに完璧すぎました。適性が変わったかと言わんばかりの圧勝劇。そしてここ2戦の前半の速さ、かかる癖がまた出てしまいそうです。さらに東京マイルのNHKマイルC勝ちと言っても、2〜5着のその後をみると散々な結果、あれは適性云々ではなく能力だけで勝った印象です。もちろんこの馬の実力は認めますが、総合力が求められる東京マイル戦、最後の一歩でツメが甘くなりそうです。



4 7 アグネスラズベリ  牝5 55.0 本田優

目下4連勝中、勢いはどの馬よりも上です。持ち時計も良く左回りも経験済み、血統面からも東京コースは絶好条件、枠も好材料です。ただ、マイルでの勝ち星がない事に加えていきなりのGI。牝馬は実績より勢いと言いますが、これだけ相手がランクアップするとなると、そう簡単にはいかないと思います。



4 8 オーゴンサンデー  牝7 55.0 後藤浩輝

引退レースで2着して現役続行、GIにまで出てきてしまいました。名前は好きですが、この成績でGIは荷が重いです・・・



5 9 レクレドール    牝5 55.0 蛯名正義

強いのか弱いのかよく分からない馬です。私は良馬場の洋芝(札幌、阪神)だけ狙い目だと思っています(その条件だと3-1-2-0)。今回は、距離的にもコース的にも馬場的にも狙いにくいです・・



5 10 ヤマニンシュクル  牝5 55.0 四位洋文

復調した実績馬。中山牝馬Sの最後の脚は素晴らしい物でした。今回は東京マイル、長くいい脚を使うタイプではなく、一瞬の脚を武器にしているタイプ。広い東京コースでは最後甘くなると思います、湿った馬場も好材料とは言えません。それでも掲示板にはきそうですが・・



6 11 ロフティーエイム 牝4 55.0 安藤勝己

格上挑戦で重賞制覇。軽ハンデが活きたとは言え見事な勝利でした。馬場悪化も臨むところで、安藤騎手を従えGI参戦です。しかし、斤量3kg増に初のマイル、一気のメンバー強化。2kg斤量の重かったライラプスと接戦していた馬が定量のGIで通用するとは・・・



6 12 ショウナンパントル 牝4 55.0 吉田豊

GI勝ちももはや過去の栄光。重馬場もうまいとは言えず・・・強調点はマイルへの変更と騎手が全く乗り代わっていない点ではありますが・・・



7 13 ディアデラノビア 牝4 55.0 岩田康誠

得意の東京コース、適性を見せ始めているマイル。前走はダンスインザムードに完敗でしたが東京コースなら見直せます。岩田騎手との相性もよく絶好条件です。ただ、今年に入って休みなく5戦目で上積みが期待できない点、さらに馬場悪化で末脚が殺されないかという心配もあります。



7 14 チアフルスマイル 牝6 55.0 横山典弘

実にジョッキーが怖いです。ただ、ヤマニンシュクルと同じく一瞬の脚を使うタイプなので、直線の短い平坦コースでこそ最後の末脚が活きます。そして今年6戦目で中1週、前走以上のパフォーマンスと言われると・・・



7 15 デアリングハート 牝4 55.0 藤田伸二

ここ3戦は精彩を欠くレース内容。馬体重等からも成長のなさが気になります。東京コース替わりで巻き返す要素があるにしても、定量のGI戦・大外枠・重馬場と、他の条件が悪すぎる印象です。



8 16 ヤマニンアラバスタ 牝5 55.0 江田照男

馬場悪化は問題なく外枠も克服済み、鞍乗も知り尽くしている江田騎手。長くいい脚を使うタイプで東京コースはこれまで2-0-2-3(4着2回)と安定。使い減りするので間隔を少し空けたのも好材料。地力で劣っていても条件の良さで上位争いできそうです。



8 17 アズマサンダース 牝5 55.0 藤岡佑介

2走前がベストパフォーマンス、現時点では地力が足りないと思われます。加えて遠征も苦手で馬場悪化も駄目となると・・・弱い馬ではないと思うのですが・・・



8 18 エアメサイア 牝4 55.0 武豊

切れ味はありますが、どちらかというとその持続力が武器。調教も抜群で、距離が足りなくても直線の長い東京マイルならラインクラフトの上をいくと見ています。鞍乗はデビューから変わらずに武さん、重馬場も中山記念を見る限り苦にはしなさそうです。ただ、唯一引っかかるのが大外枠、3走連続大外枠とか割と運がないですが、広い東京コースなら・・・






これといった逃げ馬が見当たらないのが正直なところ、内のダンスインザムードマイネサマンサラインクラフト、外のデアリングハート辺りでしょうか。

もしかすると内枠を活かしてジェダイト中山記念のようにエアメサイアが前に付ける可能性も考えられます。とりあえず、極端なハイペースはなさそうで、おそらく平均か少し速いペース。(逃げ馬不在で先行馬が揃うと、意外に締まったペースになる事があります。多頭数のGIという事もありますし)





本命はエアメサイア

阪神牝馬Sを見た瞬間からほぼ決まっていました。あのレース内容は武さんがエアシャカールで脚を試していた弥生賞のように思えました。まさか大外枠とは思いませんでしたが、そこはGI連勝中の武さんがどうにかしてくれると思います。

あまり関係ないですが、今回ラインクラフトに先着すると対戦成績が3勝3敗のタイになります。



対抗はマイネサマンサ

好走か二桁着順のどちらかだと思っています。内枠からうまく折り合って嵌れば・・・という期待を込めての対抗です。



3番手はラインクラフト

強さは認めますが、多分スプリンター寄りになりつつあるのではないかと。スイープトウショウと言うよりは今日2着だったインセンティブガイのイメージを持っています。能力的には上位だと思いますが、力の差がそこまであるメンバーとも思えないので・・・



抑えは上昇中アグネスラズベリ、東京コース得意のディアデラノビア、追い込みのヤマニンアラバスタ




エアメサイア

マイネサマンサ

ラインクラフト

アグネスラズベリ

ディアデラノビア

ヤマニンアラバスタ



3連単フォーメーション



1着 メサイア サマンサ

2着 メサイア サマンサ ライン

3着 メサイア サマンサ ライン ラズベリ ディアデ アラバスタ

計16点