天皇賞(春)(GI)
去年は100万馬券も出た天皇賞。今年はそんなことはないと思いますが・・・
1 1 ストラタジェム 牡5 58.0 ボス
2400m以上で掲示板を外したのは一度のみで長距離への適性は証明済み。京都コースも勝利こそありませんが2400m以上の長距離に限定すると安定(0-2-3-4、5着3回)。条件戦でも勝ち切れないジリっぽさがありますが、逆手に取れば相手なりに走るという事、前走の日経賞がいい例と言えます。サンデー系×サドラーズウェルズという血統構成もエルノヴァ(ステイヤーズS2着)、シーザリオ(アメリカンオークス1着)、ボーンキング(天皇賞･春4着)といった長距離馬が出ており好材料。頭は無理でも・・・
デビュー時からなかなか期待されていた同馬。3〜5歳時はそこそこの成績を残すも今ひとつ決め手を欠く準オープン馬クラスでしたが、今年に入って一気に上昇。オープン戦3着後のダイヤモンドSで初重賞制覇、続く大阪杯でも2着に入り一気に有力馬へ抜擢されました。2400m以上の京都コースは(0-0-1-2、4着1回、5着1回)と勝ち切れなくても堅実な成績、調教を見る限り疲れもなさそうなのでここでも期待できそうです。
2 3 チャクラ 牡6 58.0 小牧太
長距離適性は菊花賞6着や天皇賞･春4着などから見ても充分なのですが、近走がイマイチ過ぎる成績。調教も動いておらずなかなか厳しい印象です。
大阪杯はいつも通りの安定した末脚が見られなかった1戦でした。純粋に力負けということも考えられますが、重馬場(初)・2走ボケ(レコード後)という考え方もできます。京都コースは2-1-1-0と得意のコースで騎手も主戦の安藤騎手に戻りました。調教もよく万全の体勢と言えると思います。ただ、菊花賞3着がありますが本馬を含めこのローザネイ一族(ローザネイの仔とロゼカラーの仔)は2500mを超えると急にだらしなくなる傾向(1-1-1-11)があるのでその点は少々気になります。
「5000mならディープにも勝てるよ」なんて芹沢騎手が冗談を言っていたそうですが、それ程スタミナのある馬。血統にスピード能力で有名のミスプロの名前が見られますが、この馬の場合は父方のサドラーズウェルズ、母方のロベルトが大きく出ているのだと前走、前々走を見ましてもそう考える必要がありそうです。ただ、重賞未勝利に加えて目標にされると思われる大逃げ宣言。そして他にも何頭かいる先行馬、GI独特の厳しい流れに果たして対応できるかどうか・・・
もう一頭のトウカイ。格下レースとは言え3連勝中で勢いがあります。ただ、斤量4キロ増に加えて重賞経験がゼロ。重賞勝ちなしの好走（ステイゴールド、ラスカルスズカ、アイポッパー等）はいくつか例がありますが重賞経験ゼロの好走は一切なし、いきなりGIでは少々荷が重いと思われます。
前走で重馬場も克服し、不安材料がほとんどなくなってしまいました。あえて挙げるとすれば3000mと3200mの違い、ステイヤーの資質が求められるスタミナ消耗レースになった時はどうか・・・といったものですが前走はかなりスタミナが求められたレース、この辺も杞憂に終わりそうです。ただ、調教はイマイチ（武さんが乗らないと毎回こうなるらしいです）。あくまで個人的な目で見ているものですが、2着だった有馬記念の時もあまりいい動きではなかったので少々気になります・・・
去年の2着馬。ただ、去年は連勝中で勢いがありました。今年は9戦連対なしの参戦で去年のように楽に逃げられる展開（チャクラが先行してたようなレース）でもなさそうです・・・調教もよく見えましたし逃げるらしいですが、少々厳しいかと・・・
ステイヤーズSで完全復活かと思いきやなんとも不甲斐ない成績が3戦続いています。距離不足の京都記念は考えないとしましても、有馬記念はよく分かりませんし阪神大賞典も3着とは言え完敗・・・・・・ただ、それでも3000m以上の成績は2-0-1-0。厳しい流れになりそうな今回、早仕掛けも決まっているらしく菊花賞馬の意地を見せ付けるには最高かつ最後の舞台・・・
ようやくオープン入りした身。長距離馬の典型としていいものを持っているとは思いますが、トウカイカムカムと同様にこれといった重賞実績が皆無（ダイヤモンドS7着のみ）。オープン特別以下の緩い流れしか経験していない同馬にとって、厳しい条件である事は間違いありません。
GI2着2回、3着2回という実績は確かなもので、京都コース実績も2-3-0-2と安定しています。しかし、2回の着外が一昨年・昨年のこのレース、そしてステップレースこそ違いますが1戦叩いて本番というローテーションも昨年・一昨年と同様。パターン通りいけば今年も・・・・・・ですが、1番人気だった昨年・一昨年とは違いプレッシャーは低め、調教もそこそこは動いており好走条件は揃っていると思われます。
リアルシャダイの生き残りの長距離馬。3000m以上の経験はこのメンバーでも一番です。しかし、経験豊富でも賞金的には条件馬。前走の4着は立派ですが、体重などを見ましても前走が目一杯の競馬と思われ、GIのここでは厳しいかと・・・
京都は3勝を挙げている相性のいいコース。追い込みという脚質からいつ来るか分かりませんが、前がやり合う長距離戦なら2着になった菊花賞と同様の展開。休み無しの連戦ですが、同様のローテーションであるハイフレンドトライよりも調教を見る限り調子は上、最後の末脚には要注目です。
京都コース4-2-1-0という好相性、長距離適性に関しても疑いの余地はありません。前2走の敗退も重馬場や調子等の影響が深く関与していると思います。しかし、調教を見る限りまだ本調子には戻っていない模様、実力は確かですが・・・
7歳を迎えて重馬場でも徐々に走れるようになってきました。逃げにも似た先行策がいい形で現れていると言えます。今年5戦目と詰まったローテーションですが、間隔を詰めた方が走るタイプ（5連勝中の時、宝塚記念、AJCC時等）なのでその辺は問題ありません、調教もそこそこ動いていました。ただ、距離について心配があります。一昨年の天皇賞(春)で3着という実績がありますが、あれはイングランディーレが作り出した前残りの流れに乗っての3着で、ステイヤーとして実力発揮の3着ではなかったように思います（後方グループは全滅のレース）。それを踏まえた上での今年、先行馬が集まりスローにはならなそうな展開、近走のように楽な先行はおそらく望めず、スタミナ勝負になった時に甘さが出ると私は見ています。
1年と3ヶ月ぶりのレース。しかし、実績はなかなかのもので特に京都コースでの実績が目立ちます。シルクフェイマスが3着した天皇賞では、後方から追い込んで唯一掲示板に乗った馬で、終いの切れ味では相当いいものを持っています。ただ、それでも1年と3ヶ月ぶりのブランクは大きいもの。休養明けが得意(5〜10ヶ月の休み明けで3戦3勝)とはいえ今回はいきなりのGI。流石にトウカイテイオー級とも思えないので、ここを叩いてからに注目でしょうか・・・
トウカイトリックのハナを叩くと噂のこの馬。前走は逃げて粘っていますが、この距離は血統面から言っても明らかに長い距離。加えて同型の存在、大外枠。失礼な話ですが、私はシンガリ候補として考えています。母父ルドルフについては、アクティブバイオみたいなのが浮かんでくるので少々不気味ではありますが・・・
大逃げ宣言が１頭、できたら逃げたい馬が2〜3頭、先行馬も数頭。そういうわけで結構速い流れになると思います。そういった展開も考慮して考えなくてはいけません。
本命はディープインパクト
どの辺の位置からいくのか分かりませんが、流石にここでは負けないかと・・・斤量差から、有馬記念で前が塞がれて1馬身差ならリンカーンの方が有利という声もあるようですが、有馬記念は明らかに先行有利の展開で、調子が悪いながらも後方から追い込んできたこの馬の方がランクは上だと思います。スズカマンボでもいればまた違った展開になったのかもしれませんが・・・ここは鉄板かと・・・
対抗はデルタブルース
見限られた（といっても3番人気ですが）GI馬こそ本番で巻き返してきます。3000m以上の古馬GIはここだけ、調教もよくスタミナを活かす展開になりそうな今回。もし番狂わせがあるならこの馬かと・・・
3番手はマッキーマックス
上積みはないと思っていたので抑えまでかと考えていましたが、抜群の反応を見せた調教で評価を上げました。2番手以下は実力伯仲、勢いはこのメンバー中最高クラス。果たして・・・
抑えは堅実馬ストラタジェム、実力馬リンカーン、無欲の追い込み馬ファストタテヤマ。
三連単 フォーメーション
1着 ディープ デルタ
2着 ディープ デルタ マッキー
3着 ディープ デルタ マッキー ジェム リンカーン タテヤマ
計16点
