第50回有馬記念(GⅠ)


さーて、やって参りました今年最後のGⅠ、卒論より気合を入れて予想したいと思います!



枠馬 馬名        齢 斤量 騎手

1 1 マイソールサウンド 牡6 57.0 本田優

JCの時に紹介した通り、適正距離がよく分からないこの馬。

坂のあるコースを得意としている点、重賞5勝の実力は評価するべきですが、GⅠではやはり一歩足りない印象。日経賞などの小頭数長距離重賞でこの枠に入ったとなると狙ってみたくはなりますが・・・



1 2 サンライズペガサス 牡7 57.0 蛯名正義

このレースで引退の古豪、屈腱炎を克服しこの年重賞2勝。

ただ、GⅠでは5、12(0.6秒差)、6と名脇役を演じている印象が強めで、成績から見て距離も微妙。秋4戦目と言うことで疲れもたまっていると思われ、少々厳しい模様・・・ただ、中山コース変わりはプラスです、毎日王冠のような競馬をするとなると怖い存在になるかもしれません・・・



2 3 ゼンノロブロイ   牡5 57.0 デザーモ

去年の年度代表馬、この馬もこのレースで引退。

今年はGⅠばかり3、2、2、3着、切れ味も鈍っており晩年のテイエムオペラオーを見ているような印象を受けます。JCで圧勝した後にディープと対戦して欲しかったですがそれは叶わず、強いのは間違いないですが・・・

ただ、この枠は絶好。去年も内から先行し、スタミナを温存し直線粘り勝ち、しかも去年と同様にタップダンスシチーの逃げ宣言、2番手・3番手で流れに乗れば決め手不足を補えるとものと思います。コースロスのない内をピッタリ通り早め先頭に立つとなると、ディープとも互角以上に戦えるか・・・



2 4 コスモバルク    牡4 57.0 五十嵐冬

復活の有馬記念、武さんのオグリキャップ、田原さんのトウカイテイオー、最近ではグラスワンダーなどもありますが、この3頭は共にGⅠ馬、しかもスランプに陥ったのは2戦以内、6戦とも見せ場なく敗れている同馬に逆転の芽を感じるのは少々難しく思います。

体調もよく騎手も戻り、実績もある中山コースですが、強い同型もいるということで今回は・・・



3 5 スズカマンボ    牡4 57.0 安藤勝己

復活なら今回の出走馬の中ではこの馬が一番ふさわしいかもしれません。中山コースでは3戦3敗ですが、1600mの朝日杯は適正距離外、皐月賞は成長途上に加え体重が減りすぎだったという事が考えられ、もう一走は京成杯4着、コースが苦手という理由で片付けるのは気が早過ぎる気がします。

追い込み一手の脚質がこのコースでプラスとは言えませんが、中団より前で競馬ができない馬でもないので、この枠取りだと比較的前に行く可能性もあります(有馬記念は4コーナー付近で前の方にいないと勝ち目がないとされています)。さらに左回りよりは右回りの方が断然いい馬、今日の勢い(ラジオたんぱ杯勝利)を弾みにして安藤騎手が最後を締められるか・・・



3 6 ディープインパクト 牡3 55.0 武豊

ご存知無敗の3冠馬

強調点がありすぎて困るというよく分からないことになっています(笑)私としてはラスト3F(上がり)の速さがこの馬の一番の強さだと思います。止まることなくラスト600mを34.1以内でまとめているのは恐ろしいところです、騎手の命令の反応の良さもこの時計に表れていると思います。枠も絶好、コースがコースなだけに3コーナー過ぎでは先行集団へ捲りをかけそうですが、皐月賞を見た限りそれも問題なし、4冠への視界は良好です。

あえてマイナス点を挙げるなら、荒れた馬場の経験のみです。ただ、これも経験していないだけに過ぎないのでそこまでのマイナスとは考えにくいです。



4 7 ヘヴンリーロマンス 牝5 55.0 松永幹夫

充実の時期を迎えた5歳牝馬

展開がハマったとはいえ、普通天皇賞を勝つことはできません。JCでも大崩れしていない辺り、その実力は本物のようです。ただ、戦績を見るとスローペースでこそこの馬は切れ味が生きる馬。先行馬が多めに集まった今回では天皇賞のような末脚は使えないと思われます。2500mもプラスとは言いにくいので、若干厳しいところです。



4 8 グラスボンバー   牡5 57.0 勝浦正樹

去年は1000万下(丁度真中のランクのレース)をうろうろしていた馬が今年に入るなり3連勝、その後の重賞でも好走を続け、4戦目の前走でGⅢながら初重賞制覇、中山金杯を使う予定が、調子がいいということで急遽グランプリへ、それが証拠に、調教は抜群。

中山コースの経験は充分ですが距離は初距離、血統的に距離延長はプラスとは言えません。戦ってきた相手も明らかに今回のメンバーと比べて格下、遅咲きの5歳馬がその勢いと調子でどこまで一流に近づけるか・・・



5 9 タップダンスシチー 牡8 57.0 佐藤哲三

去年引退と言われながらも1年間走り続け、今回のレースにて正真正銘引退をする古豪。

有馬記念は4度目の出走(過去2、8、2着)、8歳馬のGⅠ勝利はJRAでは未だなしと嫌なデータはありますが、6歳で本格化したこの馬に限っては例外と言えると思います。稼いだ賞金も10億と立派の一言、今後この馬を超えるシチー軍団(一口馬主軍団)はなかなか現れないと思います。

中山は5回走って0-3-1-1(1回出遅れて8着)、1着こそありませんが安定した成績を残しています。天皇賞は明らかな太め残り、JCは16年前のイブンベイ状態、1秒以内に粘った辺りたいしたものです。叩いてよくなるタイプではなく(本格化以降)、力の衰えも否定できませんが、これが最後の引退レース。第4コーナーから先も一人旅ができるか・・・

一つ年上のノボトゥルー(74戦を消化し、7億円近く稼いでいる歴史に名を馳せるであろう古豪)が頑張っている中、この馬にもファイトを見せてもらいたいです。



5 10 ハーツクライ    牡4 57.0 ルメール

メンバー中最低勝利数の3勝馬

しかし、GⅠ2着が3回あり実績では負けていません。追い込み一手の脚質から、前半の流れが速い場合には堅実な追い込みを見せています。今回はおそらくハイペース、コースも坂のある阪神コースで実績を残している事から問題なし、(2戦大敗していますがそれは体重や成長途上だった事が原因だったと思います)ジョッキーもお馴染みのルメール騎手、おそらくディープより後ろの位置取りだと思いますが果たして・・・



6 11 オペラシチー    牡4 57.0 中舘英二

もう一頭のシチー。

同じ2500mでレコードを持っている点から見ても距離は申し分なし、直線平坦コースより坂のあるコースの方が良績を残していて、ゴール前でのスタミナに長けています。前走、前々走は距離不足、前走に至っては体重も増えており、調子も一息でした。1着は無理そうですが、得意の距離、坂のあるコースでスタミナを生かす競馬ができれば・・・



6 12 ビッグゴールド 牡7 57.0 柴田善臣

熟年の逃亡者。

若い頃は渋い差し馬としてOP〜GⅢを使われていましたが7歳の今年、およそ2年半ぶりの勝利を逃げ切りで飾ると(この時は400万馬券を演出し、まさにビッグゴールドでした)、そこから逃げ馬に転換、天皇賞では大波乱に一役かいました。年を重ねる事により出てきたズブさがよい方向に働いたようです。マイペースで運べると大敗はしません(1、1、2、6、5着)ただ、前走もそうですが今回もタップダンスシチーコスモバルクといった強力な先行馬がおり、マイペースで・・・という展開は難しそうです。(テン(スタートからの加速)の速い馬ではないので)



7 13 コイントス 牡7 57.0 北村宏司

3年前の3着馬。

重賞では2着が5回、3着が6回あるにも関わらず未だに重賞勝ちがなし、年とともにズブさが増しており、ますます決め手不足に悩まされていますが、逆にバテにくいという強みもあります。2400m以上では0-4-3-3、中山コースも向いています。ただし、年間1勝もしていない馬が好走した例はほとんどありません・・・外枠も先行する本馬にとっては厳しい障害、最低人気はちょっとおかしいとは思いますが・・・



7 14 リンカーン 牡5 57.0 横山典弘

2年前の2着馬。(中山で走ったのはこの一回のみ)

ペースの速い底力勝負に強いのは前走で証明済み、直線坂のある右回りコースでは大崩れがなく安定しています。ただ、前走が目標の仕上げだった事に加えてここが秋4戦目、上積みも見込めそうもなく容易に先行できない外枠に入ってしまった点もマイナス。

しかし、そこは今期絶好調の横山騎手が何とかしてくれるに違いありません(笑)



8 15 デルタブルース 牡4 57.0 ペリエ

去年5着から1年近く休養、初戦は59キロも堪えたようで5着に敗れましたが、2戦目では58キロを克服、ペリエ騎手の手綱に応え見事に復活の勝利。

ステイヤーズSからの好走例はあまり例がありませんが、この馬に限ってはこれが秋3戦目、まだ上積みの余地は残っています。スタミナ勝負なら現役NO1と言っても言い過ぎではないように思います。



8 16 オースミハルカ 牝5 55.0 川島信二

大外枠は陰謀か・・・前走はあわや逃げ切りかという大逃亡。今回は「2番手」からという陣営の声があることから前走のような逃げは見られないと思いますが、4コーナーまでは確実に観客を沸かせてくれるに違いありません。

しかし、この外枠に加えて今回は久々の牡馬混合戦、しかもGⅠ。一級線の集まったGⅠ宝塚記念を勝ったスイープトウショウと好勝負をしている点は評価できますが、先行馬の集まった中で、マイペースで楽々2番手追走という展開は少々考えにくいです・・・










さて、JCと同様先行馬の揃った今回、行くのはおそらくタップダンスシチー、2番手は枠的にコスモバルクが有力ですが、大外のオースミハルカも3番手以降に控えるとは考えにくいです、ビッグゴールドは控える可能性ありとのこと(行った方がいいと思いますが)最内のマイソールサウンドの動きにも注目

ゼンノロブロイはおそらく先行集団を見る位置、ディープはやや後方集団か中団あたり、デルタブルースは枠的にディープのやや前か、同様の位置か、ハーツクライはいつも通り後ろからと思われます。

外枠にも先行馬がいることから淀みのないハイペース展開を想像しています。







そんなわけで、本命はディープインパクト

時計の速い競馬もしている事からハイペースへの対応は問題なし、何より勝って欲しい馬です。

単勝1.5倍(土曜夜現在)はこの馬の生涯で最高倍率になるかもしれません



対抗はハーツクライ

ディープより前に行って頑張った馬が2頭いましたが(アドマイヤジャパンインティライミ)、この馬に勝つにはもう後ろからしかありません。まあ勝てる見込みは低いですが(笑)



3番手はデルタブルース

前走のメンバーで僅差だと不安ですが、上積みと騎手に期待しまして。まともにやっても勝てないはずなのでインをついたりする大胆さが欲しいところです。



抑えはやはり堅実、そして内枠もいいゼンノロブロイ、横山騎手のリンカーン、一発期待のスズカマンボ、そしてオペラシチー




ディープインパクト
ハーツクライ
デルタブルース
ゼンノロブロイ
リンカーン
スズカマンボ
オペラシチー



いつもとちょっと違う3連単(いつもと同じだと当たっても損する可能性があるので(笑)



1着 ディープ ハーツ

2着 ディープ ハーツ デルタ 

3着 ディープ ハーツ デルタ ロブロイ リンカーン マンボ オペラ



計20点



あ、でもディープ→デルタ→ロブロイだと損ですね(笑)