■
今日も例によって早朝から大学です。
ある試薬を作らないと次の実験に進めないということで、順序としては
1.試薬作り
2.サンプルの解体(コオロギの抹殺)
3.実験
といった感じになっています。
昼までに終わる隙のないプラン、大学に行っても食費のかからないという素晴らしいプラン、休む暇もなく話す相手もいませんが、素晴らしいプラン。
さあ順序良く行うには初めが肝心です、まずは試薬作り。合計六種類の薬品を混ぜます。
外見はすべて白い粉、様々な入れ物に入った白い粉、一見危険そうな白い粉、
5種類まで準備しました。さて残りは一つ・・・
・・・・・・・!?
・・・・・・・ない!最後の薬品が、この間注文してくれていたはずの薬品が・・・どこにも
前に試薬を作ってなくなった時に、教授に頼んでおいたんです。5日前、あの失態を見られた日に・・・
勘違いだと信じて、同じところを何度も探しましたが状況は変わりません・・・
研究室にいた他の人の獲物(サンプル)の足音が気持ちを苛立たせます・・・
どこかのボールが七個揃わないと意味がないように、この試薬も一種類抜けたら何の役にも立ちません。
しかし、もはや打つ手はなく、渋々と片付けに入るのでした。