「空白の時間」・・・なんて言いますと、酒を飲みすぎて終電の終点までいってしまったように思えますが、今回意味するのは仕事のある時間と仕事のある時間の合間の時間のこと。

平日は「会社→仕事→自由時間→睡眠→会社」と続け、仕事中外出をしない私にはほとんど存在しない時間。強いて言うなら通勤時間中がそれに当たるかもしれませんが、通勤という行動をしているので少し違う気がします。



具体的に言いますと木曜日。ここ最近治まってくれない頭痛の原因を探るべく、やや大きめの病院に来ていました。時間は11時25分、少々寝坊をしたこともあって、もう午後になろうかという境目の時間。受付カードたるIDカードを受付の機械に入れると、とどのつまりは「駄目です」と言った意味の言葉が表示されました。

受付の、お姉さんと呼ぶには厳しいがおばさんでは態度に変化がありそうな難しい年頃の女性に尋ねると、受付は11時30分までとのこと・・・ただ、その事は周囲からよくA型だと言われるどうでもいいところに細かい私は既に知っていました。

それを考えたうえで時計を見ると11時28分、ギリギリフィルダースチョイスあたりじゃないかと思いましたが、目の前の時計を見ると11時30分25秒・・・まあ、携帯電話のデジタル時計なんか信用できないと。

町医者なら融通もききそうですが、大きめの病院はそういうとこ厳しいはずので、午前は諦め午後の受付時間を見ると午後1時〜、その間1時間半・・・会社にいくにも家に帰るにも一歩足りない時間。束の間の余暇とも言えますかどうか・・・これが冒頭に書いた「空白の時間」というやつです。



・・・ということで、喫茶店で小説を読みふける1時間半を過ごしたのでした。重要なのは、「仕事をしなくちゃいけない時間帯だけどできない状況下での自由時間」にあります。とまあ小説なんて話が出てきたところで、最近読んだ小説(ほとんどラノベ)の話でも。




蟲と眼球とテディベア/日日日

まさに喫茶店で一気に読んだもの。私はホント日日日さんの作品が好きなようです。アニメ化とかするなら声は神谷浩さんにやってもらいたい主人公(賢木)と過去に色々あってほぼ永遠の命を手に入れた主人公(グリコ)、+事故によりやっぱり永遠の命を得てしまった主人公(鈴音)の「生きる目的」を探すコメディチックかつシリアスなお話。主人公同士が仲良くなる描写があっさり過ぎる感じはしましたが、おそらく小説1冊の個人的最短記録を作るほどサクサク読めたよい作品でした。

・夏と花火と私の死体/乙一

友人が前に口にしていたのと、日日日さんの評価(プロからの一言みたいな)に乙一が好きな人は〜なんて描写があったので読んでみた作品・・・素直に面白かったです。オチは途中でなんとなく読めましたが、「死体を隠す」「死体を処理する」という目的は決まってて、それに向かう子供達。ちょっと冷静すぎる小学生の兄や動作の描写、続きが読みたいと思わせる盛り上げ方はすげーと思いました。ラノベっぽいですが、挿絵がないので普通の小説になるのでしょうか・・・

バカとテストと召喚獣/井上堅二

何が原因か分かりませんが、Amazonでオススメされていたのでクリック・・・いろんな意味でラノベでした。テストの点数で召還獣が出せてそれで戦える、当然頭が悪いと点数が低くて弱いものしか出ないのですが、色々裏技的なものもあってと・・・ともあれ、内容よりはキャラクター重視と言いましょうか、おしとやか娘・元気娘・女男娘(外見が女の子で中身が男)・調子のいい主人公&悪友・眼鏡っ娘才女...etcと、個人的には微妙な作品でしたが、シリアス度が低くキャラが豊富ということで、アニメ化で非常に映えそうな作品でした・・・なんて思ってたら来年1月にアニメ化するみたいです。

殺×愛 -きるらぶ-/風見周

友人からの借り物。なんと言いますか、主人公+ヒロインが密かに戦うということで、系統的にはシャナに近いのかなと、上記の「バカとテストと召還獣」とは違うジャンルですがこれもいろんな意味でラノベです。天使(エンジェル的なものじゃなくモンスターの呼称)により滅ぼされかけている世界でその鍵を握るのは主人公+ヒロイン(むしろ主人公)。でもそれを知っているのはこの二人+ごく一部だけ。真の目的は激しいネタバレになるので置いておきますが、日常と非日常のギャップが好きな人はすごい好きだと思います。

狼と香辛料/支倉凍砂

もはや有名な作品。一気に6巻位まで読んでしまったので、2期分も全て読んでしまったような気がします。ただ、アニメのセリフだけでは状況が掴めない場合もあるので、原作保管はネタバレによるマイナス要素より、知った事によるプラス要素の方が大きそうです。それと個人的には、Yukkyさんとこのケンローさんが分かるようになった事もプラス要素です。

クビキリサイクル―青色サヴァン戯言遣い/西尾維新

小説感想ブログなどで、中央競馬における三浦皇成の出走確率並に見かける西尾維新さんの作品。イメージとしては万人受けというよりハマった人はとことんハマる感じ(ジョジョみたいな)を持ってました。

・・・概ね予想通りでした。平たく言えば殺人事件を解決する話なのですが、出てくる人が皆理屈っぽいというか歪んでいるというか、なかなか飽きさせません。メイドとか双子とかお嬢様とかいますが、所謂一般的な萌えとは違っていて独特です。

とりあえず、読めば読むほどいいらしいので、もう少し読んでみたいと思います。



・・・とまあそんな感じです。

久々に書いたらちょっと長くなりました。6月は2回しか更新できなかったので、7月はもう少し多く・・・したいけどどうなのか。