新規アニメも既に第2話あたりが始まった頃ですが、最終回を迎えた作品、および2クール目に突入した作品についてちょこっと感想を。(※ネタバレ多いです)



【最終回を迎えた作品(その1)】

スカイガールズ

主役級の女の子が例外なくロリコンスタイル(ヒテンミツルギスタイル的な意味で)だったり、格好がアレだったり、別に女の子ばかりの世界じゃなくね?と言うそもそもの前提を抜きにすれば、シリアス部分とコメディ部分のバランスが非常によい良作でした。

物語の前半はコメディ色が多めながらも、適性があるという理由から軍に入ることとなった「桜野音羽」「園宮可憐」、および軍人の「一条瑛花」の人間関係や成長物語がメインの話。西ヨーロッパ基地の唯一の生き残りの「エリーゼ」が加わってからも基本は同じですが、ワームの話が関わってくると、そのバックグラウンドなども明らかになっていき、結構シリアスな話も増えてきます。特に23話からは、ずっと見ていた前提があるとなかなか熱い展開となります。

とまあ・・・私は好きですが、外見的なアレと無視できない要素も多いため、アニメ好きだとしても万人受けは難しい印象です。「これはこれ、それはそれ」と割り切って楽しめる方にはオススメです。あ、あとグラディウス好きの人は是非とも見てください(笑)

一番好きだったのはやはりこのキャラ。不思議と女の子には特に魅力を感じませんでした。



Myself;Yourself

8話辺りからだんだん各メインキャラのトラウマとも言うべきバックグラウンドが明らかになっていく点は分かりやすく、テンポのよいものでした。「こういう理由があったからこんな性格だった」というのが後でよく分かります。

「日高佐菜」はいじめによる、「八代菜々香」は家庭崩壊による自殺未遂、同じような苦しみ・痛みを理解し、乗り越えたことで分かりあえたと(まあ菜々香の方が重いですけども)。「若月朱里」と「若月修輔」は自分のことばかりの父親と再婚した母親、さらに性別を越えた「星野あさみ」の歪んだ愛情が引き起こした悲劇(あーするしかなかったですかね)。個人的には後者のストーリーの方が、最初の頃の話の兼ね合いからもよくできていたような気がしました。

そのほか金田ボイスを中心としたコメディ部分、メインとは呼べないものの、「持田雛子」や「藤村先生」もなかなかいい味を出しており、各話楽しめました。ただ、1クールだったことから、最終話が詰め込み過ぎになってしまったのは少し残念でした・・・まああとはゲームで保管してくださいって感じですかね(笑)

「大丈夫だ!俺はもうどこにも行かない!!」(※作中にこんなセリフはありません)



ひぐらしのなく頃に解

まあ実写映画もやりますし(苦笑)、そりゃ面白いです。一言で言うなら「バイツァダスト(負けて死ね)」での攻防。前作のインパクトは若干薄まってしまいましたが、最後まで楽しめた作品でした。

とりあえず、オヤシロモードな羽生はちょっとかっこいいです。



ef - a tale of memories.

「それを知っていても、理解する勇気がなかった」

いやー、最初の印象で切ってしまった愚かな私にぴったりの言葉です。ギャルゲー系としてはKanonAirに感動しましたが、これはまた違った印象の感動がありました。個々のキャラクターよりはその様々な背景、およびその場にある状況を押し出すと言いますか・・・

原作ではまたいくつかストーリーがあるのだと思いますが、原作知らずの私でも12話で気持ちよく完結できました。感想を書くことで結構なネタバレになりそうなのですが、見た直後なので少しばかり。



物語としては4人・2人で進行。姉妹などの繋がりはありますが、この2つのレールで完全に物語が分かれています。

前半は「広野紘」「堤 京介」「宮村みやこ」「新藤景」の4人。

「広野紘」は学生でありながら少女漫画家。幼馴染の「新藤景」に朝起こされたり、主体性に乏しかったりで、いかにもギャルゲーな主人公ですが、「宮村みやこ」との出会いや親友の「堤京介」の関わりで『一番大事なものを手放さないために、どれかをあきらめなければいけない』という決断に迫られる事となります。

宮村みやこは家庭に問題があり、過去に自分の居場所を失った経験から、自分が人の中から消える(忘れられる)のを極端に恐怖する子。ふとしたきっかけから「広野紘」と知り合い、『彼になら自分を委ねられるかもしれない』そんな想いから彼に近づいていきます。

新藤景は「広野紘」の幼馴染。「広野紘」をお兄ちゃんと慕いつつも、密かに思いを寄せています(まあギャルゲーの幼馴染は大体恋心がありますし)。この『思い』がゆえに、「宮村みやこ」と色々あります。

「堤 京介」は「広野紘」の親友。異常なくらいビデオに情熱を注いでいますが、その気持ちに迷いはなく、やりたいことに一生懸命な青年。街で偶然出会った「新藤景」の姿に惹かれ、『彼女の姿を撮ってみたい』と思うようになります。(※ここだけ書くとただの変態ですが、「作品」を作りたいという純粋な気持ちです)



後半の2人は「麻生蓮治」「新藤千尋

「麻生蓮治」は小説を読むことが好きな普通の学生、外見はまさに成長したユーノくん(なのはStrikerS)で優男。ふとしたことから「新藤千尋」と出会い、これからの人生に関わるような経験をすることとなります。個人的には、ギャルゲー主人公の中ではかなりの漢。と言っても、「行ってくるぜ!野郎ども!」「へへっ、やっぱり俺って不可能を可能に・・・」とかそういう肉体的ではなく、精神的に強さのある漢です。

新藤千尋・・・一番最後に書きましたが、彼女がこの物語のメイン主人公と言っても過言ではありません。過去の事故により、13時間しか記憶が留められない記憶障害があり、12歳の時点で記憶が止まっています。ゆえに人と関わることがほとんどできないのですが、「麻生蓮治」と出会ったことで少しずつそれが変わっていきます。



簡単な言葉にするとこんなものですが、とにかく演出・音楽の使い方が素晴らしいのです。「〜ながら」で見ては勿体無い作品ですので、見る機会があれば是非とも。

シャフト(というか新房監督)の十八番のゲストイラスト。「ぱにぽにだっしゅ!」繋がりか、氷川へきるさんも描いてました。(右のインド的な人は一切出てきません(笑)






結構長くなってしまったので、続きは明日にでも。