七夕賞

毎年大混戦なこのレース。1番人気26連敗(JRA記録)は実に有名な話です。去年で一応は止まりましたが、荒れるのは今年も間違いないでしょう。

過去5年の傾向を見ますと、前走・前々走と着外(6着以下)の馬が平気で3着以内に入ってくるレース。近走不振の馬でも逆転の目はあります。

とりあえずこういう混戦レースの場合、一頭一頭分析するのは難しいので、有力なデータで半分以下にしてしまいたいところです。七夕賞では以下の4つが使えます。



データ① 前走、前々走どちらかで連対(2着以内)している
これは勢いを重視する夏競馬ではよく当てはまります。「連勝馬は負けるまで買え」というのと似ています。ランクが下のレースでも、上位に入っている馬は無視できません。

コンゴウリキシオー
ダイワバンディット
グラスボンバー
カナハラドラゴン
サザンツイスター



データ② 前走・前々走で2着以内がない場合、GⅡ以上の重賞勝利もしくはそれに匹敵する実績がある

最近調子が悪いけど実績はある(地力はある)という馬。

タガノマイバッハ(GⅡ勝ち)
ユキノサンロイヤル(GⅡ勝ち)
メイショウカイドウ(重賞4勝)
ホオキパウェーブ(GⅡ勝ち)
トウショウナイト(GⅡ2着2回)
コンラッド(福島の重賞勝ち)



データ③ 前走・前々走で2着以内がない場合、走っていたレースがGⅠ・GⅡだった
最近負けてるけど相手が強かったという馬

フジサイレンス



データ④ ②③の項目の馬の芝2000mの実績

勢いのある馬(項目①)は例外としまして、3回以上芝2000m走っているのに成績を残せていない馬はこのレースでも成績を残せていません。

ユキノサンロイヤル(0-0-1-14、正直厳しいです)
ホオキパウェーブ(0-0-1-3、この3着も随分前の条件戦での事)
トウショウナイト(0-0-0-3、4着・5着・7着とイマイチです)



これで残ったのが

コンゴウリキシオー
ダイワバンディット
グラスボンバー
カナハラドラゴン
サザンツイスター
タガノマイバッハ
メイショウカイドウ
コンラッド
フジサイレンス

約半分の9頭になりました。ここからは1頭ずつ見ていきたいと思います。







1 2タガノマイバッハ  牡7 57.0 中舘英二

以前の力はもうないと思いますが、2000mでの実績はこのメンバーでもトップクラス。内枠でうまく流れに乗れれば一発もあると思います。



2 4メイショウカイドウ 牡7 59.0 武豊

小倉専門なのかもしれませんが、福島と小倉は平坦ローカル右回りという点で似ているので案外得意かもしれません。斤量面から頭では狙いにくいですが、抑えておかないと不安です。



3 6コンゴウリキシオー 牡4 57.5 岩田康誠

宝塚記念を使えばよかったのにと・・・前走はGⅡでしたが、はっきりいってメンバーはGⅢ並でした。セフティーエンペラが2番手の流れで、ラップは平均でも逃げ馬としてはかなり楽な競馬。今回はおそらく1番人気、ダイワバンディットタガノマイバッハもいて楽にいける展開とも思えないので人気ほどの信頼度は・・・・・・その他斤量面(今までで一番重い)や騎手面(岩田騎手は福島初参戦)など惨敗要素は多めです。



4 7ダイワバンディット 牡5 55.0 北村宏司

早熟馬にも見えるのですが、ちょくちょく入着はしていて意外に侮れません。距離さえ無視してしまえば。



4 8グラスボンバー   牡6 57.5 勝浦正樹

体重が減っていると心配ですが、安定度はあります。個人的に相性が悪くて不安ですが、福島2000mなら・・



5 9カナハラドラゴン  牡8 56.0 大西直宏

成績を残しても人気にならない馬です。福島は勝利こそありませんが好成績を残しています。ただ、脚質的に勝ちきれるイメージはありませんので抑えまで。



6 11コンラッド     牡4 55.0 柴田善臣

よくよく見たらもう条件馬なんですねこの馬。ここで賞金をかせがないと次は1600万下で見かけそうです。福島で重賞を勝っているのは大きなプラス材料、前走は荒れすぎた馬場が原因だったと考えればまだ狙える要素はあります。



8 15フジサイレンス 牡6 56.0 江田照男

データ上残ってしまいました。ダイワバンディットと同じく距離さえ無視すればと。



8 16サザンツイスター 牡6 54.0 小牧太

距離が短めで大外、コンラッドと違いダンスインザダークの長距離面が大きく出ていると思います。近走の充実ぶりは怖いですが、福島の実績もないということで・・





本命はグラスボンバー

福島2000mなら流石にこの馬でいいんじゃないかと。ただ、これ以上体重が減っているようだと心配です。



対抗はコンラッド

馬場が少し心配ですがまだ見直せます。負けると重賞勝ち馬で1600万を走る事になりますのでここは陣営も力を入れているのではないかと・・



3番手はタガノマイバッハ

騎手変更、距離変更、競馬場変更、内枠変更、条件変更が多くなれば一変する可能性も高くなります。意外に人気になっていますが、近年は荒れても超大穴(10番人気以下)はあまりこないレースなので丁度いい塩梅です。



抑えは小倉大王メイショウカイドウ、早熟なのかよく分からないダイワバンディット、健気な8歳馬カナハラドラゴン、尻を蹴られないよう気を付けなくはいけないフジサイレンス(エクスプロイトはもっと逃げないといけません)



グラスボンバー
コンラッド
タガノマイバッハ
メイショウカイドウ
ダイワバンディット
カナハラドラゴン
フジサイレンス



3連単フォーメーション

1着 ボンバー コンラッド

2着 ボンバー コンラッド バッハ

3着 ボンバー コンラッド バッハ カイドウ バンディット ドラゴン フジ

計20点