エプソムC
GIも近いところはとりあえず宝塚記念のみとなり、大混戦な重賞戦線となっています。
東京1800mであるエプソムC。
1800m・2200m・2500mなどの距離は1600m・2000mなどと比べると、全体的に緩い流れになりがちです。そして必ずと言っていいように、そういう流れを得意としている馬がいます。現役で言うとバランスオブゲーム、ちょっと昔だとアメリカンボスなどがそれに当てはまります。
実のところ、東京1800mだと違った場合も多いのですが、今回はシェイクマイハート、ニシノデュー、デアリングハート以外特に前にいく馬がいないという事、さらにランクの低いGⅢ。そういった理由から、このデータがかなり当てはまりそうという事で使いたいと思います。
まずは過去10年のエプソムC1〜3着馬の1800m・2200m・2500mでの成績を並べてみます。
96年
◎(2-0-0-0)
◎(3-1-0-3)
○(0-0-1-1)
97年
▲(なし)マイル3勝
◎(4-0-0-2)
◎(4-1-1-0)
98年
◎(2-4-2-1)
◎(1-0-0-1)
◎(2-2-0-4)
99年
○(0-0-1-1)
○(2-3-3-7)
◎(3-0-0-1)
00年
○(1-1-1-2)
◎(5-5-3-6)
○(3-0-3-2)
01年
◎(2-3-0-1)
▲(なし)NHKマイルC2着
×(2-1-1-10)・・・例外
02年
◎(2-2-1-2)
◎(2-1-1-2)
×(0-2-0-3)(前走オープン2着)
03年
○(1-1-2-3)
×(0-0-0-1)・・・例外
◎(3-3-1-5)
04年
○(2-2-2-5)
◎(2-3-0-1)
○(0-2-0-2)
05年
×(0-1-1-3)(前々走オープン1着)
×(1-0-1-7)(2連勝中)
◎(1-0-0-1)
◎・・・連対率50%以上(14頭)
○・・・複勝率50%以上(23頭)
▲・・・出走経験なし(2頭)
×・・・例外(5頭)
例外もそこそこ見られますが、近2走以内の勝利・連勝中の勢い・マイル成績(走った事がない場合)等を考えますと真の例外はローマンエンパイアとバンブーマリアッチの2頭になります。30頭中の2頭ですので、思い切って無視する事にします。
○(0-0-1-0)
かなり人気になりそうな馬ですが、データ的にも感覚的(オープン戦を負けている馬がGⅢで1倍台の人気)にも少々危険です。と言っても東京コース4戦4勝という事で完全に無視はできません。
○(3-3-2-6)
これだけ走って結果を残しているので、緩い流れは得意そうです。ただ、力そのものが足りない感じもします。(前走は53キロ、今回は別定戦ですし)
×(0-0-0-1)
1戦だけなので判断しかねますが、クイーンSを見た限りでは1800mでも距離が長い感じがしました。
◎(4-5-1-2)
すべて条件戦の成績ですが、こういった流れは向いているようです。東京コースも得意なので狙い目はあります。
○(3-2-4-5)
私自身この馬が残った事に驚きです。ただ、近走不振な馬でも展開次第で来たりするので・・・でも9歳馬は流石になさそうです。
◎(1-2-0-1)
条件は満たします。久々の1800m戦というところもいいかもしれません、のど鳴りの手術も行ったという事で、狙い目と言えます。
×(0-0-0-2)
デビュー3連勝ももはや過去の栄光。1800mは5着、5着ですが流石に・・・
◎(2-2-2-1)
条件も満たし能力はここでも上位ですが、調教師さんのコメント通りまだ本調子ではないと見ています。5着辺りにはいそうですが・・・
○(1-1-1-3)
条件は満たし1800mではGⅢ勝ち。調子もかなり上がっているようなので期待できます。
5 10 ニシノデュー 牡5 57.0 吉田豊
×(1-1-0-3)
切ってしまいたいところですが、逃げ馬特有のムラ駆けという事で狙います。前走1着の勢いに期待です。後藤騎手から吉田騎手というのもちょっと興味深いです。
◎(2-1-0-2)
コンラッドと同じく1800mのグレード勝ちが光ります。調教を見た限りここが勝負どころ。追い込みもそこそこ決まる馬場になっているのでその辺も味方しそうです。
×(1-2-2-11)
最近調子を上げてきているとはいえ、このデータからすると厳しいところです。
×(1-1-1-6)
去年の覇者ではありますが、調子もイマイチでデータ的にも・・・
×(0-0-1-4)
1800mでは最後のツメが甘くなる傾向にあります。枠ももう少し内枠のほうが良かったと思います。クラフトワークと同様に5〜6着辺りかと・・・
◎(1-3-0-4)
データ的にもよく調教もそこそこでしたが、有馬記念が最高の状態だと思っているので体重が減り続けている点がどうにも引っかかります。
8 16 サイドワインダー 牡8 58.0 四位洋文
◎(3-1-1-1)
明らかに調教不足ですがこのデータは見逃せません(すべて1800mですし)。休み明けに実績がある(1-2-0-2)のもいい点です。
○(1-3-2-6)
迷った一頭ではありますが、大外枠に加えて同じ8歳馬の追い込みならサイドワインダーの方と言う事で低評価にします。
8 18 ツルマルヨカニセ 牡6 57.0 ボス
○(2-4-2-7)
成績はいいのですが、左回りが一息な事と、ローカル向きなイメージがかなり強いです。大外枠も厳しいと思います。
◎ダンスインザモア
○コンラッド
▲ニシノデュー
△マチカネキララ
△ルーベンスメモリー
△ペールギュント
△サイドワインダー
1着 モア ラッド
2着 モア ラッド デュー
3着 モア ラッド デュー キララ ルーベンス ギュント ワインダー
計20点
100万馬券4本という大変な予想になってしまいました。
※過去10年の戦績を見ていたらこの妙なデータに気付いたわけですが、思いの他該当馬が多く(◎○が12頭)、決め手は調教とフィーリングという流れになってしまいました。あってもなくてもあまり変わらないのですが、調べた時間が少々悔しかったので載せる事にしました(笑)