中山牝馬S(GⅢ)
去年の覇者であるように中山適正は抜群、そして得意の1800m。最内枠を引いた事で先行できる脚質も最大限に生かせそうです。ただ、少々馬体が重いらしいのでその点は少々割引が必要です。加えて56キロの斤量も愛知杯(56.5キロ)や前走(56キロ)を見ていると少々気になる点と言えます。
1 2 カネトシディザイア 牝7 53.0 木幡初広
ここで引退の同馬、前走はブービー人気ながら見事な勝利でした。ただ、ターコイズSで大敗しているように、このメンバーに入ると少々力不足感は否めません、1900m未勝利なのも厳しいところです。展開の利は活かせそうですが・・・
1800mの適性もあり、最近は積極的な競馬もしているのですがどうにもムラのある馬です。良馬場の阪神コース、札幌コースに適性がありそうですがエリザベス女王杯以外はそれ程負けていないのでコースやペース以外に精神面の問題があるのかもしれません・・・ヘヴンリーロマンスを抑えた事、マイネサマンサやアドマイヤグルーヴに迫ったその実力は確かなのであまり軽視するのも危険な馬ですが・・・
徐々に調子を戻しつつあります。初の中山コースですが距離が伸びて落ち着く流れになるのはプラス、騎手も絶好調の岩田騎手。ただ、体重増は絶対条件と言えます。
前走はダート、前々走はGⅠ連戦の疲れ、そして両レースとも馬体増が影響した可能性も考えられます。今回は2ヶ月間隔を空けて一度叩かれての2戦目の競馬、1800mの実績もあり小回りも問題ないと見ています。もともとGⅠで好走していた馬で実力はあります、鞍上もデムーロ騎手に替わって気分一新、枠もいいのでどう出ますか・・・
重賞戦線に入ってからは追い込み一手の同馬、ハマッた時はいい切れ味を発揮します。1800mは得意な距離で中山適性もあります。ただ、1キロの斤量増(軽い時しか走っていません)、そして使い詰め(叩き良化タイプではありますが)という点は気になります・・・
4 7 プリンセスグレース 牝4 51.0 北村宏
思い切った格上挑戦、それでも前走はかなりの好時計で2着や3着の馬のその後を見るとだいぶレベルの高いレースだったと言えます。1800m勝ちこそないものの中山2000mで勝利を挙げていて適性は申し分ありません。母親はメジロドーベルを苦しめたグレースアドマイヤ、急に本格化してもおかしくありません。しかし今回は5ヶ月の休養明け、過去10年間で3着以内すらない現状はマイナスと取らざるを得ないと思います。
1800m以下の牝馬限定戦というだいぶ都合のいい条件にしますと2-3-2-5(4着4回、5着1回)という抜群の安定感です、さらに1800mのみに限定しますと2-1-2-0とさらに安定します。中山も得意で、枠も大きなマイナスはなさそうです。斤量は見込まれましたが前走で克服済み、全3勝を挙げている後藤騎手を従えて3年連続の重賞勝利を狙います。
調教もよく馬体もよく見えるのですがどうも結果が付いてきません、気持ちの問題だと調教師さんは言っているようですが・・・ただ、京都牝馬Sでは見せ場も作り復活の兆しもありました。早熟の可能性もありますがまだ・・・
重賞実績、1800mの実績、56キロの斤量、調教、前走より速くなりそうな展開・・・中山経験がないという事以外特にマイナス点はありません。極端に後ろからでは厳しいですが前走位の位置取りなら前をまとめて交わす力は充分です。2年3ヶ月振りの勝利は近いと思います。
レコード決着のダイヤモンドS2着からの参戦、右回りの適正に疑問が残りますが前々走を見る限り特に問題ないようにも思えます。1800mの勝ち鞍もあり、ターコイズSを見る限り牝馬限定戦なら勝負になります、52キロの斤量も恵まれました。そして何より、03年のテンエイウイングと被って仕方がないのです・・・
6 12 ミヤビキララ 牝4 50.0 郷原洋司
中山コース(右回り)替わりはプラスですがこのメンバーでいきなり好走とは・・・持ち時計も微妙なところ・・・
右回りよりは左回りがいいのは間違いありませんが、今回のレースと同条件のレースを圧勝しているように(降着でしたが)右回りが全く駄目なワケではありません。前回の敗戦は確かに不可解ですが着順ほど離されてはいなく、見限るのは早計です。そして休養明けで好走する馬なだけに・・・
ハイペースでもスローペースでも追い込んでくる馬。それがいつなのかが分かりにくいわけですが(笑)去年の3着馬という事から距離もコースも問題はなし。ただ、外枠だと紛れてしまう可能性も・・・
このレースと同条件の中山1800mは1-2-0-0と抜群の適性。重賞実績が全くと言っていい程ないのが気になりますがGⅠだったりダート重賞だったりしているのでそこまで気にすることではないのかもしれません。53キロの斤量もよく持ち時計も優秀です。大外枠という課題がありますが果たして・・・
ダートは不向きだったようです。改めて芝に戻ってきました。流れに乗ると力を発揮するタイプでゆったり流れそうな今回は前にいければ絶好の展開です。鞍上も以前乗って穴を空けている大西騎手、大外枠での好走例もあるだけにこの枠でも見限れません。
GⅠ馬ヤマニンシュクルを筆頭にGⅡを勝っているディアデラノビア、レクレドール、メイショウオスカル、重賞勝ち馬に至っては半数以上の9頭とかなりの高メンバー、GⅡでもいい位感じがします。
雨の予定ですが、早くても午後に入ってかららしいのでほぼ良馬場と考えていいと思います。中山記念と同じく1800m、内枠の先行馬には要注意です。
展開としてはウイングレット、カネトシディザイア、メイショウオスカル、スターリーヘヴン辺りが先行グループでスタートによってはレクレドールやアンブロワーズ辺りも前へ。先週の弥生賞の様な事もありますので果たしてどうなりますか・・・とりあえずは、特別速い馬もいないのでゆったりしたペースにはなりそうです。
本命はヤマニンシュクル
展開ならメイショウオスカルの方が有利ですがこの馬には最後の決め手があります。体重減により切れ味が増すのを期待しています。
対抗はメイショウオスカル
何より展開が活きます。そして1800mの安定力、枠も良く全てがプラスに働きそうです。
3番手はヤマニンアラバスタ
前走で評価を落としているようですが気分屋な部分もあるのでまだまだいけると思います。
抑えは岩田騎手のディアデラノビア、外人騎手で一変期待のライラプス、安定しているコスモマーベラス、調教も良かったスターリーへヴン
△スターリーへヴン
1着 シュクル オスカル
2着 シュクル オスカル アラバスタ
3着 シュクル オスカル アラバスタ ディアデ ライラ マーベラス ヘヴン
計20点