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病院の待合室で読む「チーム・バチスタの栄光」は文字通り臨場感があります。今私が愚痴外来に行ったら50分ごときでは語りきれない愚痴を吐いてしまいそうです。
そういえば、いかんともしがたく中途半端になっているアニメ感想。とりあえず引き続き見ているのが「バスカッシュ!」「ハガレン」「シャングリ・ラ」「咲-Saki-」「クローンウォーズ」「ハルヒ2期」新規でよさそうなのは「宙のまにまに」「化物語」「懺・さよなら絶望先生」「狼と香辛料」「かなめも」「うみねこのなく頃に」「CANAAN」「大正野球娘」「東京マグニチュード8.0」「GA 芸術科アートデザインクラス」・・・結構見てますなあ。
今日はその中で、アニメ層としては最もニーズの低そうなクローンウォーズ・・・というよりグリーヴァス将軍のお話を。
映画版ではオープニングに顔を見せただけでその後の登場はなしという空気的存在でしたが、今回は半数以上のエピソードで分離主義者の中ボスとして仕事をしています。
艦隊戦の話では指揮官として仕事をし、艦内や星での戦闘では二〜四本手を活かした独特のライトセーバーさばきで戦闘屋として仕事をします。
とまあ,、咳き込みながら戦う様子を見るだけでも面白いのですが、見方を変えるとこの将軍の立場がなかなかの中間管理職で笑えます。直属の上司は言わずもがなのドゥークー伯爵、部下はほぼすべてのドロイド。直属というならマグナガードですが、彼らは戦闘専門なので、指揮官として仕事をしている際の直属はほとんどの場合が量産型バトルドロイド。
マグナガード。喋らずに戦うこと+力仕事しかできませんが、ジェダイとライトセーバー戦が出来るというなかなか優れたドロイド
お馴染みのドロイド。個体によって少し差があり、船を操縦したり喋ったりできますが、基本的には頭の弱いドロイド。
ある話では、「艦は傷つきましたが問題なく持ちかえれそうです」とドゥークー伯爵に連絡したところ、部下の失策により船が轟沈してしまい、「将軍、随分と時間がかかっているようだが?」と通信でせかされ、無言で切って後で怒られたりしています。
無言で通信を切る将軍
他にも、「将軍、マスター(シス)はより多くのジェダイの死をお望みだ・・・」と思い付きのように言うドゥークー伯爵に対し、「誠にジェダイの死を求めておいでなら、バトルドロイドばかり与えられても、無理というもの!」 とドゥークー伯爵に文句を言う様子もあります。
切れて通信機を叩き壊す将軍
挙げ句の果てには「君の指揮官としての成績があまりに悪いから再テストだ」と、グリーヴァス将軍の家をジェダイに教えて待ち伏せさせたり(ジェダイとしてもとばっちりですが)と常に結果を求められる仕事に苦労する将軍が印象的です。
※当然何も知らされておらず、側近のマグナガードの電源も切られ、不意打ちを受けた将軍は負傷、医療ドロイドも壊され、家も半分以上破壊されました。
両足を切断され、顔も半分焦げて満身創痍の将軍
「将軍、修理直後です、休まれた方が・・・」と心配するドロイドに対し、「ジェダイさえくたばれば、いくらでも休める!」といったやりとりは、「この仕事さえ、この仕事さえ一段落すれば有給が取れるんだ!」と、無理をするサラリーマンを見ているようでした。
無理をして久々にジェダイを殺したのにジェダイマスターに逃げられた事を怒るドゥークー伯爵。
そんなこんなで部下に八つ当たりをする将軍。八つ当たり直後、ドゥークー伯爵に「ドロイドも安くはない」とやっぱり怒られる将軍。
将軍がどのくらい給料もらってるのかどうかは分かりませんが、体力的にも精神的にも厳しい立場なようです。エピソード3で、ドゥークー伯爵が死亡した際に割と淡白だったのはこういった仕事のしがらみがあったからなのかもと、どうでもいい深読みをしてしまったり・・・