セントライト記念
中山2200mで行われるレース。菊花賞のトライアル戦ですが、このレースを勝った馬は21年間本番を勝っていないという縁起の悪いレースでもあります(連対馬すら16年前のホワイトストーンまで遡る必要があります)。とりあえず、勝った瞬間菊花賞では消してもいいと思います。
1 1ダイワバゼラード 牡3 56.0 北村宏司
安定した成績ですが・・・パッシングマークに完敗しているような成績では上位進出はちょっと難しいと思います。最後の上がりはいいものをもっていますので、ここを大敗で人気を落としたところで狙えばいいと思います。しかし血統はいいですね、構成はアドマイヤムーン・ラインクラフトと同じですし、ダービー馬タヤスツヨシの甥でもあります。時期が来れば大成するかも・・・なんて思ってもみたり。
牡馬が溢れるトライアル戦に挑戦する紅一点。この後秋華賞・エリザベス女王杯というローテーションは既に決まっており、ローズSまで使うと遠征しっぱなしで疲れてしまうからここを狙ってきた・・・という事ですが、実際のところは距離を試したいという意図の方が強いと思います。その距離適性ですが、個人的にはオークスで明らかに距離の限界を感じまして、ベストはマイル〜2000mだと思います。調教もイマイチでここは消しとしたいところです・・・
2 3テンシノゴールド 牡3 56.0 中舘英二
レース内容自体は悪くないのですが、中山の坂がよくないなと・・・まだそこまでのサンプル数がありませんが、ステイゴールド産駒は腰の弱い馬が多めです。よって中山コースのようなパワー型が活躍する場より、中京や小倉などの平坦ローカルの場の方が力を十分に発揮できます(ダートを走れる馬があまりいないのもそんなところからきていると思います)。力関係が微妙なところでのこのマイナス点は大きいとみまして今回は・・・
距離適性の面からも期待ができますし、休んでからの成長も伺えます。中山2200mで成績を残しているところもいいですし、先行力もあります。ただ、藤田騎手の体調が悪いとのコトで、その辺が少々気がかりです。
逃げ以外ならどこからでも競馬が出来るのは強みです。中山コース経験も豊富ですし、スタートさえまともに切れば大きく負ける事はないと思います。少々使いこんでいる点は気になりますが、人気より実力は上と見ています。
3 6ユキノアサカゼ 牡3 56.0 小野次郎
戦ってきた相手は意外に骨っぽいメンバーなのですが、ちょっと強調する点が見当たりません。坂で甘くなるところもあるようなのでここは厳しいと思います。
最近ちょっと振っていないですが、逃げた時の成績は2-1-0-3(5着2回)。唯一大敗したプリンシパルSは体調面(体重)と見ることもできます。しかし、ここまで単騎と分かりきっていると逆に目標にされそうで、調教も悪かったですしここは・・・
かなり使い過ぎな馬です(デビュー時の体重から見て前走がマイナス8kg)。中山では京成杯3着という実績がありますが、あれは外の伸びる馬場の恩恵を受けてのもの。函館帰りで体調面も気になりますし、展開もやや微妙、未だに不器用な点は治っていないようですのでゴチャつきそうなここはどうでしょうか・・・
5 9トーセンシャナオー 牡3 56.0 イネス
炎髪灼眼・・・じゃなくてこの馬。走ってはいないのですが中山が実に合いそうなわけです。血統面(サンデー×トウショウボーイ・・・ビッグサンデー等)もそうですが先行できる脚質、内に逃げ馬もいてさらにプラスです。前走はかなりの不利を受けながらもしぶとく伸びて2着、まだ目立っていない外人騎手のイネス騎手もここはチャンスと思います。
走ってきたメンバーは重賞2着のソングオブウインドや評判のアエローザなどですが、体重が重いこともあってまだ体が出来ていないとの事。調教もイマイチでしたし、狙うのは次走以降でしょうか・・・前半が緩い流れより淀みない流れの方が向いていそうですし・・それにしても名前はいいですね。
前走までは上がりの競馬のみ結果を残していたわけですが、前走でそれを払拭。人気先行タイプで是非とも切ってしまいたいのですが、このレースで見られた成長は見逃せません。今回はおそらくこの馬が得意としている上がりの競馬、ここは本命級と言えそうです。
前走はあまりに強引な競馬でしたが、長くいい脚が使える同馬。後ろからいく脚質なので常に展開に左右されがちですが、1戦毎に良くなっています。そして坂のあるコースは未経験でも全兄はあのメイショウドトウ、坂が苦手なわけがなくむしろプラスとも言えます。2000m以上の距離を意識して使ってきていてここは狙っていた舞台、鞍乗も好調の田中勝春騎手、随分と人気がないようですが・・・
ここの結果がどうであれ、菊花賞で買う気はほぼゼロと思っていますが、皐月賞を純粋に評価すればこのメンバーなら全然通用するレベルです。中山は向いていますし調教も動いていました。ただ、それでも信頼しきれないのが正直なところ・・・
なんとも読みにくい一頭。芝0勝、休養明けなどの不安要素があります。ただ、重賞2着の実績と、休養明けでも成績を残していますので特に心配はなさそうです。馬群のさばきが重要となってきそうですが果たして・・・
前走勝ってますけど内容がイマイチでした。ダイワバゼラードよりは狙えますが・・・
中山2戦2勝というのは無視できませんが、ダービーでは全く見せ場なしでしたし、その肝心の2勝も小頭数でスムーズに運んだゆえのもので戦ったメンバーもイマイチ。中山コースに戻っただけではどうでしょうか・・・
8 17ミレニアムウイング 牡3 56.0 横山典弘
前日発売で2番人気。色々人気の出る要素(連勝中・藤沢厩舎・ノリ騎手)は分かるのですが、私は過剰人気で裏切るタイプと見ています。根拠としましてはこの馬の血統・・・と言いましても結構周知の事実です。サドラーズウェルズ系は洋芝に強く、日本の速い時計にはあまり対応していないわけです(日本で成功している一番の例がサージュウェルズですから・・)。この馬自身の成績から距離もやや短めと思いますし、ここは軽視したいと思います。
という事で
本命はマツリダゴッホ
正直この馬も不安要素は多々あるのですが、押し出された本命という事で。ナリタトップロードの甥ですし、名前は妙ですが期待しています。
対抗はインテレット
未知の魅力。成長していれば圧勝もあると思います。母父リアルシャダイから本番でも期待できる器。ここは確実に出るためにも・・・
3番手はフサイチジャンク
悪くはないけど良くもない。そんな馬です。それでも皐月賞の内容はかなりいいものでしたから・・・ダービーの方は岩田騎手の緊張等もあったのでしょう。それと勝手なイメージで去年のアウステルと実に被るわけです。
抑えは、ミストラルクルーズ・トウショウシロッコ・トーセンシャナオー・トロフィーディール。
◎マツリダゴッホ
○インテレット
▲フサイチジャンク
△ミストラルクルーズ
△トウショウシロッコ
△トーセンシャナオー
△トロフィーディール
3連単フォーメーション
1着 ゴッホ インテレ
2着 ゴッホ インテレ ジャンク
3着 ゴッホ インテレ ジャンク クルーズ シロッコ シャナ ディール
計20点