高松宮記念(GⅠ)

例によって土曜の夜に飲んでいたので現在午前8時半、金曜日に出馬表は出ていたんだから早く予想すればよかったなあと思っても後の祭りです。



GⅠ2勝馬ラインクラフトが参戦したおかげ形としてはGⅠらしくなりましたが、それでも例年に比べると手薄、そして混戦模様。前哨戦であるオーシャンS阪急杯を勝利した馬が現在11番人気、15番人気という部分が混戦を一層強調しています。





1 1 キーンランドスワン 牡7 57.0 四位洋文

去年の2着馬、しかしその後は5着が2回あったものの8戦して未勝利と勢いがありません。それでも、GⅠの激しい流れを得意としている同馬(国内1200mGⅠ成績は3、6、2、5着)、二桁着順からの巻き返し、7歳馬の連対もあるのでまだまだ可能性は・・・



1 2 トウショウギア   牡6 57.0 赤木高太

玉砕覚悟で飛ばしていった前走はブービーとはいえ見ていて気持ちのいい走りでしたが22戦ダートばかり使って初めて使う芝がGⅠ、過去にもそのような例はなく流石に厳しい印象です。ただ、父の産駒に名スプリンター、エイシンワシントンがいるのは少々気になります。



2 3 プリサイスマシーン 牡7 57.0 岩田康誠

中京2戦2勝、ただそれは1800mでのもの、1200mは出走経験すらなくいかに岩田騎手を従えたとはいえ・・・5ヶ月の休養明けというのも大きなマイナス点です。(過去3ヶ月以上の休養明けで好走したのはアグネスワールドデュランダルの2頭のGⅠ馬のみ)



2 4 マルカキセキ    牡5 57.0 吉田稔

スプリンターズS後のアンドロメダSを勝利し、完全に本格化かと思われましたがその後は大敗こそしていないもののイマイチな成績。ただ、前2走は重馬場、前々走は負けたとはいえ0.2秒差の5着、騎手も代わって心機一転、巻き返すチャンスはあると思います。



3 5 マイネルアルビオン 牡4 57.0 柴山雄一

アルビオンと言いますと普通は化粧品ですかね、私はシナプス艦長しか出てきませんが(笑)

全4勝が全て1200mとまさにスプリンター、去年の冬から徐々にクラスを上げ今年のシルクロードSでは斤量に恵まれたとはいえ2着、重賞で勝負にならなかった去年の今頃より確実に成長しています。初の57キロ、左回り克服といくつかの課題はありますが果たして・・



3 6 ネイティヴハート  牡8 57.0 内田博幸

前走のオーシャンS・・・ピークは過ぎた8歳馬、近走全くいいところなし、そんなこんなで過去最低タイの14番人気、しかしそれらを全て吹き飛ばし、地方所属の雄は直線だけで実力馬をゴボウ抜き、23回目の挑戦で初の中央重賞タイトルを得ました・・・3連単は200万ですってよ奥さんっ!・・・

デビュー当時から知っているので扱いの違いを考えますと不思議な感じです。しかし、前走は全てがこの馬のためにうまく働いた印象です。ゲイリーフラッシュテンジンショウグンのように、奇跡は2度おきないと思います。



4 7 リミットレスビッド 牡7 57.0 田中勝春

ダート重賞を2勝して完全にダート路線かと思いきや芝路線に戻ってきました。もともと、芝のGⅡで3着するなど実力は示していましたが去年のメイショウボーラーのようにダート路線から戻ってきた馬の好走例は見られません(キングヘイローは例外)。差してくる脚質はこのコース向きではありますが・・・



4 8 ブルーショットガン 牡7 57.0 藤岡佑介

松永幹夫騎手の引退に花を添えた同馬、印象的にはネイティヴハートと同じような感じです。前日発表で単勝15番人気はあんまりな感じですがここは厳しいと思います。昨日のブルートルネードといい青い名前で青い枠とかジンクス的なものは気になりますが・・



5 9 シンボリグラン   牡4 57.0 デムーロ

GⅠ馬不在の中、押し出されるように1番人気になった同馬、前走は斤量や位置取りなど不利な条件が重なりました。今回は1キロ減って57キロ、重賞勝利はCBC賞のみですが今回と同じく中京1200mコース、調教もよく枠も絶好、ここは充分巻き返し可能です。



5 10 カネツテンビー   牝7 55.0 江田照男

中京が得意な同馬、重馬場を除けば近走極端に負けているレースはなく、逃げたり追い込んだりと7歳の経験を活かした競馬で結果を残しています。CBC賞ではシンボリグランと好勝負をしており良馬場の中京は絶好、持ち時計、枠もよくエダテルさんもいい感じです。

CBC賞1、2着のシンボリとカネツ、今回枠が全く同じという点も強調点です



6 11 オレハマッテルゼ  牡6 57.0 柴田善臣

取得の難しい一頭です、左回りの適正から中京コースは問題ありません。ただ、プリサイスマシーン同様1200mに出走経験が一切ないのが引っかかります、1200mに出走経験のない馬の3着以内はスティンガーのみ、彼女はGⅠ1勝、GⅡ3勝を含め重賞5勝、それに引き換え同馬はGⅡ、GⅢの2着が2回のみ、実績から見ましてもここは・・・



6 12 ギャラントアロー  牡6 57.0 幸英明

展開を握る同馬。気分よく逃げた時はなかなかの粘り腰を見せます。1200mでハナを切った時の成績は3-2-1-7(着外は0.6秒差以内)、これを斤量57キロ以下に限定しますと2-1-0-4(着外は0.4秒差以内)だんだん○崎さんみたいになってきましたが・・・とにかく、前に行くのはトウショウギアのみ、この馬のハナを叩ければ好走条件は揃います。ただ、芝を刈り上げたそうで時計が速くなりそうな今回、高速決着(※)だと疑問符が・・・

※そういう意味ではシンボリグランも危ないですけどね(この馬の場合は経験していないとも言えますが)



7 13 シーイズトウショウ 牝6 55.0 池添謙一

最近は体重増減が激しく力を充分に出せていない印象を受けています。しかし、私が見た印象では今回の調教はこの馬が一番良く見えました。体重が戻っているかどうかは見てみないと何とも言えませんが、体調はいいと思います。高速馬場は1.06.7のレコードを持っているように問題なし(この日の時計は明らかに速過ぎでしたが)、中京コースも2003年のCBC賞勝利から問題なし、やけに人気しているのが気になりますが好勝負可能と見ています。



7 14 ラインクラフト   牝4 55.0 福永祐一

急遽参戦、唯一のGⅠ馬(2勝)。初コース・初距離・休養明けのGⅠ・目標はヴィクトリアマイルと不安要素が多々あります。ただ、一番気になる初距離についてはスティンガーと比べても戦績に見劣りがない点から見ましても大きな不安はありません。しかし、流石に急仕上げ、調教の動きもイマイチでした、折り合いは付けやすそうとは思いますが・・



7 15 ウインクリューガー 牡6 57.0 中舘英二

大外だと結構走る馬なのは有名な話なのですが前走、前々走、外枠・重馬場と好走条件が揃っていたにもかかわらずいいところなく敗退、1200mも適距離とは言えず高速決着も苦しそうです・・・



8 16 タマモホットプレイ 牡5 57.0 渡辺薫彦

良馬場の1400m以下ですと5-1-0ー6、さらに斤量負けする馬のようなので57キロ以下に限定しますと5-1-0-4これを右回りにすると5-1-0-2ともっと良くなるわけですが今回は左回り、左回りですと着差はそれ程ないですが去年のこのレース7着(0.6秒差)と去年のCBC賞9着(0.4秒差)のみになります。条件が揃った時だけ走る馬なだけに今回は・・良馬場は何よりもいいと思いますが



8 17 ゴールデンキャスト 牡6 57.0 小牧太

GⅠでは少々足りない印象です。左回りの実績もあまりないですし・・



8 18 コパノフウジン   牡4 57.0 佐藤哲三

大外枠は成績がいいらしいこのレース。

芝・ダート兼用の同馬(リミットレスビッドとはちょっと条件が違いますが)最近は非常に安定していて重賞の常連になっています。ただ、今の充実度なら克服も考えられるのですが2回走った左回りが11着、16着、さらに去年の10月から休みなしと言う点は気になります・・







1200mの経験がモノを言うこのレース、この時期開催になってから過去6年、芝1200mで好走経験のない馬が連対した例は一つもありません。(2002年のスティンガー3着のみ)1200m経験は絶対条件と言えます。GⅠという舞台からか、ペースは速くなりがちで直線の短いコースですが差し・追い込みもよく決まります。ただ、今年は芝を刈り上げた影響で前日1000万下でも1分8秒台が出ていて高速決着はほぼ間違いなく、持ち時計や前残りも少し考える必要がありそうです。



ハナを切るのはトウショウギアギャラントアロー、他はよく分からないのが正直なところ、ペースはトウショウギアの動きで決まりそうです。



本命はシンボリグラン

上昇一途、今年の短距離界を背負うのはこの馬です。この成長力、そしてディープ世代の力を是非見せ付けて欲しいです。

新しい時代を作るのは老人ではない!



対抗はシーイズトウショウ

あの調教の動きが忘れられません、馬体重は確認せずに買ってしまうと思いますが期待しています。



3番手はカネツテンビー

高速決着は臨むところ、前走使った脚(9着ながら1番の上がり)は得意なこのコースならうまく使えるはずです。



抑えは去年2着、一昨年3着のキーンランドスワン、逃げ残り注意ギャラントアロー、実力馬ラインクラフト






シンボリグラン

シーイズトウショウ

カネツテンビー

キーンランドスワン

ギャラントアロー

ラインクラフト



3連単


1着 グラン シーイズ

2着 グラン シーイズ カネツ

3着 グラン シーイズ カネツ スワン ギャラント ライン


計16点


今現在(日曜午前10時半)ですと「シーイズ→カネツ→スワン」で30万馬券ですね(笑)